フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
ニューヨークに美しい冬が近づいて……。
五輪アイスダンス王者が語る復帰への道。
posted2015/10/17 10:40
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Akiko Tamura
10月3日のジャパンオープンでは、ソチオリンピック女子金メダリストのアデリナ・ソトニコワが久々にスケートファンの前に姿を現し、今週からカナダのバリーで開催されているオータム・クラシックで、羽生結弦が今季の競技デビューを果たした。
昨シーズン欠場していたソチのペアチャンピオン、タチアナ・ボロソジャル&マキシム・トランコフも競技復帰して、ネベルホルン杯で優勝。今シーズンはGP大会にも戻ってくる。
これでソチオリンピックの4種目の金メダリストの中で、競技に戻ってきていないのはアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトのみとなった。
その彼らは、10月13日ニューヨークの観光名所でもあるロックフェラーアイスリンクのシーズンオープン記念式でエキジビション演技を披露。彼らの今後の予定などについて、各種メディアの取材に応じた。
オリンピックの金メダルと銀メダルの違い。
単独インタビューに応えてチャーリー・ホワイトは、ソチオリンピックで金メダルを獲得してからの日々について、こう語った。
「(バンクーバーオリンピックで)すでにオリンピックで銀メダルを手にはしていたけれど、正直に言うと金と銀ではこれほど人生が変わるのかということに驚いています」
2人は「スターズオンアイス」など多くのアイスショーに出演する傍ら、浅田真央も広告に起用されていた日本のマットレスブランド、エアウィーブのソーホー支店オープニングイベントに招待されるなど、多くのスポンサー関連の活動も行ってきた。
また子供専用の病院、動物愛護団体などへの寄付など、チャリティ事業も積極的にサポートしている。
「オリンピックチャンピオンという肩書きを得て、人々に常に見られていることを意識するようになった。子供たちのお手本として恥ずかしくないように、と思っています」
この日のオープニングでも、一緒に出場した「アイスシアター・オブ・ニューヨーク」と、「フィギュアスケート・イン・ハーレム」に所属する子供たちの親にひっきりなしに声をかけられ、嫌な顔一つ見せることなく写真撮影などに応じていた。