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今季の“がっかり”ナンバーワン!?
転落のリバプール、監督人事の行方。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byTomoki Momozono

posted2015/05/30 10:40

今季の“がっかり”ナンバーワン!?転落のリバプール、監督人事の行方。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono

サポーターが熱い期待を寄せたロジャーズ。果たして来季もこの光景は見られるのだろうか。

「(オーナーが)辞めろと言うのなら辞める」

 リバプールのブレンダン・ロジャーズ監督は、5月24日の今季プレミアリーグ最終節でストークに大敗(1-6)した直後にそう言った。昨季の最終節後に、「来シーズンはファンにも現実目標として優勝を夢見てもらえる」と胸を張っていた指揮官の発言とは信じ難い。

 新4年契約を結んでからも、1年しか経っていない。4年契約は、見応えのある攻撃的サッカーで首位から僅か2ポイント差の2位で24年ぶりのリーグ優勝に迫ったご褒美だった。そのロジャーズが、解雇の噂の中で今季を終えることになった。

 更迭要求の中で、と言った方がよいかもしれない。ストーク戦後に『インディペンデント』紙が行なったアンケート調査では、約5000人の回答者の9割近くが監督交代を求めている。19000人を対象にした『ミラー』紙の調査でも、7割以上がロジャーズ解雇に賛成だった。

 たしかに、結果だけを見れば当然のリアクションと言えなくもない。今季の成績は首位チェルシーと25ポイント差の6位。傍目にも現実的な目標と思えたトップ4維持も達成できなかった。しかも、チームの補強には200億円を越える予算が費やされている。全権を任されているわけではないロジャーズだが、強化担当役員と共に「補強委員会」構成員の1人として責任の一端を背負う。

失点数は横ばいも、得点数が101から52に!

 だからといって、監督が42歳でプレミア歴4年目のロジャーズ以外の人物であれば、今季も本当に優勝を狙えた、とは思わない。仮に今季優勝監督のジョゼ・モウリーニョが指揮を執っていたとしても、リバプールの戦力では優勝争いは不可能だったに違いない。

 順位下降の最大の原因は、得点数の激減。攻撃姿勢の裏返しと言える失点数は、昨季の「50」に対して今季は「48」とほぼ横ばいだが、肝心の得点数が「101」から「52」へとほぼ半減した。

 昨季リーグ戦で31得点を稼いだルイス・スアレスがバルセロナへと去り、パートナーとして22得点を上げたダニエル・スタリッジも怪我で12試合出場4得点にとどまったとなれば、采配云々では補い難い大損失だ。

【次ページ】 スアレスの大きすぎる穴と、後継たりえなかったFWたち。

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