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開幕投手は涌井、でもエースは石川?
成瀬移籍のロッテを背負うのは誰か。 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/03/24 11:55

開幕投手は涌井、でもエースは石川?成瀬移籍のロッテを背負うのは誰か。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

田中将大、斎藤佑樹の活躍を横目に見ながら、社会人を経由してプロ入りした石川歩。期待通り即戦力の活躍を見せた男に、2年目のジンクスは縁遠いものに見える。

 昨季は4位。Bクラスに甘んじたロッテにとって、エースの成瀬善久がFAでヤクルトに移籍してしまったのはあまりにも痛い。

 今季、浮上を期すためにエースの確立が急がれるなか、開幕投手が涌井秀章に決まった。

 だからといって、涌井がそのままエースの看板を背負うとは限らない。

 相撲でたとえるなら、大関から横綱に昇進するためには2場所以上で横綱審議委員会を納得させるだけの成績を収めなければならないように、エースも継続的に結果を残してこそ得られる称号なのだ。

 そう考えれば、昨季FAで西武から移籍し、期待されながらも8勝12敗と精彩を欠いた涌井としては、まずは1年しっかりとした結果をを出すことが先決と言えるだろう。

2年目の石川がエースの座に近い?

 では、ロッテでエースに近い男は誰か? 満場一致というわけにはいかないだろうが、生え抜きの2年目、石川歩がその座を獲得できる可能性が高いのではないだろうか。

 昨季はルーキーながらチーム唯一の2けた勝利をマーク。新人王に輝いた。今年のオープン戦は3試合で先発し、防御率2.40と安定感を発揮した。

 新人王になった選手は、翌年「2年目のジンクスがあるかもしれない」など、ネガティブな前評判をされがちである。しかし、こと石川に限って言えば、不振に陥ることなく、ローテーションの一角としてシーズンを投げ抜いてくれるだろう。そう期待させるだけのことを、石川はこれまで見せてきたのだ。

「田中・斎藤世代」のなかで無名に近かった石川がドラフト1位に指名され、新人王に輝いた大きな要因のひとつに、中学時代から磨き続けてきたシンカーの存在がある。

 昨年のシーズンオフには、現在のそれよりも10キロほど遅く、緩やかに変化する「第2のシンカー」習得も宣言した。

【次ページ】 石川が「第2のシンカー」以上に力を注いだもの。

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