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東京マラソンの日は、空気が綺麗!
「走りたい」と思わせる人気の秘密。 

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金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

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photograph byHirofumi Kamaya

posted2015/02/21 10:40

東京マラソンの日は、空気が綺麗!「走りたい」と思わせる人気の秘密。<Number Web> photograph by Hirofumi Kamaya

東京マラソンの日、東京は道路が封鎖され、コース脇には応援者と旗が並ぶ。これはもう「お祭り」なのだ。

 今週末22日は東京マラソンだ。

 '07年にスタートしたこの大会も9回目、ついに来年は10周年の節目を迎える。ランナーなら一度は走ってみたいあこがれの東京マラソンだが、一方で、人気が高すぎて簡単に走れない大会でもある。

 今回も30万人を越す応募があり、抽選倍率は約10倍。周囲のランナーからも「なかなか当たらない」という声ばかりが目立つ。

 東京マラソンには一般の抽選以外、10万円を公益団体に寄付して走る「チャリティーランナー枠」や、地方の提携大会で入賞した人が得る「準エリートランナー枠」という設定がある。だが、いずれもそう簡単ではない。

 東京マラソンがこれほどの人気大会になったひとつの理由はスケールの大きさだ。

 まず、3万6千人という参加ランナーの規模は日本一。

 沿道で応援する人の数は毎年100万人を越える。

 スタジアムで行なう球技の場合、直接受ける声援は8万人がせいぜいだろう。延々と続く大声援は、街を舞台に走るロードレースならではの醍醐味だ。

大規模な交通規制で、都心の空気が綺麗になる日。

 首都東京のど真ん中を堂々と走れるコース設定も楽しい。

 普段は排気ガスで痰が黒くなりながら走る皇居ランナーたちも、この日ばかりは空気の違いを感じているはず。マラソン当日は、大規模な交通規制によって車の数が極端に減る。都心の空気がいつもより綺麗になるのだ。

 過去一度も死亡事故を起こしていない万全の医療体制も素晴らしい。

 AEDの設置数やモバイルAED隊だけでなく、東京マラソンでは約50名のランニングドクターが等間隔で走り、一般ランナーの安全をしっかり見守ってくれる。

 極め付けは、20億円を上回る総予算規模(これは他のレースの10倍近い)。すべてにおいてスケールが違うのだ。

【次ページ】 財団の理事であると同時に一人の市民ランナーでもある。

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