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今季F1復帰のホンダが目指すべき現実的目標。
~BAR時代との決定的な違いとは?~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2015/01/15 10:00

今季F1復帰のホンダが目指すべき現実的目標。~BAR時代との決定的な違いとは?~<Number Web> photograph by Getty Images

アロンソ(左)は2005、2006年を連覇し、バトン(右)も2009年の王者だ。

 現実的な目標は「表彰台を争うことだ」とマクラーレン・ホンダに迎え入れられたF・アロンソは語る。'15年シーズンは全く新しい挑戦になるのだから。

 3年前にブラジルGPで通算182勝目を挙げてからマクラーレンは未勝利。昨季もコンストラクターズ選手権を5位で終えた。予算規模も施設もトップレベルの名門ながら結果を出せず、いわばBクラスに甘んじている。

 さかのぼると'95年からメルセデスとエンジンの独占契約を結んできたが、状況は変化した。'09年に元ホンダのブラウンGPチームが同エンジンを得てJ・バトンとともにタイトルを制覇し、'10年にメルセデス・チームが結成されたことで、“ワークス待遇”から1ユーザーに格下げとなったのだ。その一方でレッドブルがルノーと密接な供給関係を築き、S・ベッテルとともにV4を達成。マクラーレン首脳陣は新たなエンジン・パートナー(メーカー)との強固な体制作りを模索し始めた。そして、'15年まで契約のあったメルセデスと袂を分かち、今季から再びホンダと手を組むことになった。

以前との大きな違いは'14年導入のパワーユニット。

 マクラーレン・ホンダといえば、'88~'92年の5シーズンで44勝を挙げ、A・セナとA・プロストによってドライバーズとコンストラクターズの両選手権で4連覇。最後の年はN・マンセルとウイリアムズ・ルノーに敗れたものの、F1史上に輝く戦績を残した。その後ホンダは活動を休止、'00~'08年まで“BAR・ホンダ”で参戦したが、'06年の1勝のみで撤退している。

 当時と最も違うのは、'14年に導入されたパワーユニット(PU)だ。ホンダは他メーカーと異なり、マクラーレンのみに供給する。そのメリットはシャシー&PUを一体集中開発できること。マクラーレンの願いが叶ったわけだ。だが、他メーカーはすでに昨年から複数チームと実戦を経験し、トラブルが出るたびに対策を練り、陣営内の筆頭チームにフィードバック。それを踏まえて“2年目”に臨む。複数供給のメリットがここにある。

【次ページ】 復帰のアロンソ、安定感のバトンはベスト・コンビ。

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