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本田圭佑が語った好調の理由。
裏への意識、プレーエリア、守備負担。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byAFLO

posted2014/08/28 10:30

本田圭佑が語った好調の理由。裏への意識、プレーエリア、守備負担。<Number Web> photograph by AFLO

TIMカップのユベントス戦で4-3-3の右FWとして出場した本田圭佑は、決勝点となるゴールを決めた。続くサッスオーロ戦でも1アシストを記録して、最優秀選手に選出された。

「レギュラー争いの真っただ中にいる自分自身としては、
まだまだ安心できるような状況ではない。
ホント日々いい緊張感を味わっている」

本田圭佑 (ACミラン)

 前評判が低くなればなるほど、この男は燃えるのかもしれない。セリエA開幕に向けた準備期間、ACミランの本田圭佑が不気味な存在感を示している。

 まずイタリア3部のピアチェンツァとの練習試合でゴールを決め、その週末のバレンシアとの親善試合でFKを決めた。さらに45分ハーフで行なわれたTIMカップのユベントス戦で左サイドからのパスをダイレクトで合わせて決勝点。つまり3試合連続でゴールを決めているのだ。8月31日のセリエA第1節(対ラツィオ)に向けて、イタリアメディアからの評価も高まっている。

「裏への意識」と「プレーエリアの最適化」。

 好調の要因は2つある、と個人的に見ている。

 1つ目は「裏への意識」だ。

 ブラジルW杯後のオフ期間にきちんと休むことができたのだろう。W杯では体が重い印象を受けたが、今は動き出しがスムーズだ。DFラインとの駆け引きを怠らず、常に裏のスペースを狙っており、相手にとって実に厄介な存在になっている。

 2つ目は「プレーエリアの最適化」。

 昨季、セードルフ監督は4-2-3-1を基本布陣として、本田は右MFとしてプレーしていた。プレーエリアが低く、まわりからのサポートも少なく守備の負担が大きかった。本田が自陣方向にダッシュする姿ばかりが目についた。

 それに対してインザーギ新監督は、4-1-2-3のシステムを採用。本田は右FWの位置でプレーしており、プレーエリアが昨季よりも高い。さらに後方で2人のリンクマン(ガーナ代表のムンタリとイタリア代表のポーリ)がサポートしてくれるため、守備の負担がかなり減った印象だ。

【次ページ】 本田圭佑は、自身の好調をどう見ているのか。

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