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凱旋門賞に名乗りを挙げた、ドイツの異次元ダービー馬。
~スミヨンも惚れたシーザムーン~ 

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片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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posted2014/07/27 10:30

凱旋門賞に名乗りを挙げた、ドイツの異次元ダービー馬。~スミヨンも惚れたシーザムーン~<Number Web> photograph by AFLO

1番人気を集めたドイツダービーの勝ち時計は2分29秒86。通算成績を4戦4勝とした。

 10月の最初の日曜日に開催される、凱旋門賞(フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m、GI)の前売りが早くも始まっている。仮に出走しなくても賭け金は返還しないという決め事があっての単勝馬券なので、大手ブックメーカーから発表されているオッズは直前のそれよりもかなり高め。世界一のレイティングに評価されているジャスタウェイ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)が4番人気で9倍、ハープスター(牝3歳、栗東・松田博資厩舎)が6番人気で13倍。ゴールドシップ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)は10番人気の17倍となっている。

 5倍で1番人気はオーストラリアという名を持つアイルランドの牡3歳馬だ。父は世界最高の種付料を誇るガリレオで、母はジャパンカップにやってきたこともあるGIを7勝もしたウィジャボードという超良血。英ダービーと愛ダービーを連勝して、最強の評価を固めつつある。調教師はガリレオも手がけていたエイダン・オブライエンとくれば、なるほどこの馬が本命という気になる。

逃げて、直線は外ラチまで飛んで行っての11馬身差。

 2番人気は5.5倍でフランスのトレヴ(牝4歳、C・ヘッド厩舎、父モティベーター)。昨年の凱旋門賞の強さは鮮烈だったが、今季は2着と3着が各1回。オルフェーヴルをちぎった勢いはない。

 3番人気(7倍)には意外なダークホースが飛び込んできた。7月6日のドイツダービー(ハンブルク競馬場、芝2400m、GI)を勝ったシーザムーン(牡3歳、M・クルグ厩舎、父シーザスターズ)というドイツ産馬だ。母の父がドイツのリーディングサイアーだったモンズーンという同国伝統のスタミナ血統だが、シーザスターズの洗練の血が傑出したスピードを引き出したのだろう。あのクリストフ・スミヨン騎手がわざわざドイツに通って騎乗しているほどだ。

 ダービーの勝ちっぷりが凄い。逃げて、直線は外ラチまで飛んで行っての11馬身差。口向きに問題はありそうだが、デビュー以来誰にも先頭を譲っていない異次元の推進力は、凱旋門賞でも脅威の的だ。

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