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プロのスカウトも期待大、才気あふれる好捕手たち。
~最後の夏、注目すべき高校生~ 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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posted2014/07/11 10:00

プロのスカウトも期待大、才気あふれる好捕手たち。~最後の夏、注目すべき高校生~<Number Web> photograph by KYODO

今春選抜で明徳と競り合った、関東一の正捕手・池田瞳夢。その強肩をアピールできるか。

 捕手不足のプロ球団が多い。昨年のドラフト会議で巨人が日本生命の小林誠司を1位指名したのは、正捕手の阿部慎之助に、これまでのような盤石の活躍が期待できないかもしれないと危惧したからである。

 巨人がそうなのだから他球団は推して知るべし。オリックス、楽天、ヤクルト以外は、将来の展望も含めて捕手の補強を考えなければいけない時期にきている。

 各球団をこれまで支えてきた捕手は、谷繁元信(中日)、相川亮二(ヤクルト)、炭谷銀仁朗(西武)、伊藤光(オリックス)と高校卒が少なくない。歴代の名捕手を見ても、野村克也、森祇晶、梨田昌孝、伊東勤、城島健司と高校卒は多い。

 統一ドラフト以降の過去6年を見ると、育成を除くドラフトで捕手は毎年5~7人(昨年のみ11人)が指名されている。そのうち高校生は平均3人で、中村悠平(ヤクルト)、小関翔太(楽天)、高城俊人(DeNA)が戦力になっている。高校生捕手に対する信頼感は厚いと考えていい。今年の高校生捕手はどうだろう。

九州国際大付の清水優心は上位指名の可能性もある大器。

 有力選手で甲子園出場経験があるのは、池田瞳夢(関東一)、小野航大(愛工大名電)、栗原陵矢(春江工)、岸田行倫(報徳学園)、長壱成(智弁和歌山)の5人だ。

 捕手の評価はストレートの速さや、高校通算○本という本塁打記録のように明確なものが少なく難しいが、盗塁阻止を目的とした二塁送球のタイムが、最近では捕手評価の一般的なツールになっている。

 プロで活躍する中村や高城が、かつて甲子園で1.9秒前後の速いタイムを計測していたので、基準は1.9秒台になると思う。先に挙げた5人は全員このタイムを甲子園で計測し、池田は1.87秒というプロ並みの強肩を披露している。

 この夏、5人以外でも注目を集めている捕手がいる。私も興味を持っている九州国際大付の清水優心で、春先に話をした西日本のプロ球団スカウトは「ドラフト上位指名されるのは清水だけでしょう」と迷いがなかった。

 同校には超高校級遊撃手と評判の古澤勝吾がいて、投手陣も安藤幸太郎など素質充分の本格派が顔を揃える。福岡大会を順当に勝ち上がれば4回戦で、やはり好捕手と評判の山川晃司がいる福岡工大城東と対戦する。好捕手たちに要注目の夏である。

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