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ハイレベルの激戦、NHKマイルカップ。
GIを勝つために必要な「武器」とは? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/05/10 08:00

ハイレベルの激戦、NHKマイルカップ。GIを勝つために必要な「武器」とは?<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

東京コースで行われた昨年11月のベゴニア賞では、上がり33秒6の末脚でロサギガンティアを下しているショウナンワダチ。得意の左回りで戴冠なるか。

「サイレンススズカの再来」を予感させるスピード馬か、天才を鞍上に迎えたディープ産駒か、それとも、負傷した主戦騎手の思いを背負うトライアルの勝ち馬か。

 今年19回目を迎えるNHKマイルカップは、ハイレベルの激戦になりそうだ。

 人気のうえでも、展開のうえでも中心となるのは、今年に入ってからシンザン記念、アーリントンカップとマイル重賞を逃げて連勝したミッキーアイル(父ディープインパクト、栗東・音無秀孝厩舎)だろう。

ミッキーアイルはサイレンススズカの再来か?

 昨年の朝日杯フューチュリティステークス前日、同じ中山芝1600mで行なわれたひいらぎ賞を、朝日杯の勝ち時計よりコンマ5秒も速いタイムで逃げ切り、「幻の2歳王者」と呼ばれた。シンザン記念で負かしたウインフルブルームが皐月賞で3着になり、アーリントンカップで3馬身半突き放したタガノグランパが次走のGIII・ファルコンステークスを勝つなど、間接的な比較でも世代トップクラスの力の持ち主であることがわかる。

 まさに「稀代の快速馬」サイレンススズカの再来を思わせる速さと強さを見せているわけだが、しかし、過去にNHKマイルカップを逃げ切ったのは、一昨年のカレンブラックヒルしかいない。だが、ミッキーアイルは、他馬を怖がるなどの気性的な問題で逃げているのではなく、ゲートからのスピードが他馬と違いすぎるため自然とハナを切る形になっているだけだ。もっと速い馬がいたらその後ろに控え、自分のペースでレースを進めることもできる。

 とはいえ、抑えの利くタイプではないので、好位より後ろにつけることはまずない。つまり、後方に控える馬の目標にされる不利がある。

 東京の長い直線で失速することなく伸び切るか、それとも、後ろからズブズブに差されるか。両方の可能性を頭に置いて、ほかの有力馬を見ていきたい。

【次ページ】 GIは、総合力の高い馬が勝つとは限らない。

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