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筑波の韋駄天・福岡が
見据えるビッグチャレンジ。
~ラグビー界の俊英、打倒社会人へ~ 

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2014/01/18 08:10

筑波の韋駄天・福岡が見据えるビッグチャレンジ。~ラグビー界の俊英、打倒社会人へ~<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

スコットランド戦の2トライで、ブレイクした今季。日本選手権では有終の美を飾れるか。

「ワセダのディフェンスは上手かったですね」

 福岡堅樹は、思いのほかサバサバした表情で話した。

 1月2日の国立競技場、大学選手権準決勝。注目を集めたのは、筑波大のWTB福岡と早大FB藤田慶和のヤングジャパン対決だった。しかし、藤田が勝負どころで2トライをあげたのに対し、福岡はほとんどボールを持つ機会もないまま筑波は敗れた。11-29の完敗だった。

「こっちはブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)にこだわりがある分、そこで勝とうと人数をかけすぎて、外側の攻める人数が足りなくなってしまった。藤田とは、マッチアップの機会も少なかったですね。お互いにブレイクダウンに入った中で『ナイスタックルだったな』と言い合ったりしてました(苦笑)」

 昨季は国立大として初めて大学選手権決勝に進出した筑波大。近年は好素材に恵まれ、今季も、深谷高3年時に、高校生として40年ぶりに日本代表強化合宿に招集されたSO山沢拓也が加入。SH内田啓介主将、WTB竹中祥というジャパン経験者も含め、圧巻のタレントを並べたが、正月戦線を勝ち抜くための執念と経験値で、早大に及ばなかった。

昨季はケガで欠場した日本選手権で「成果を出したい」。

 しかし、シーズンは終わっていない。2月16日に開幕する日本選手権は、昨季まで「2」だった大学勢の出場枠が今季「4」に拡大した。昨季の1回戦で帝京大が六甲ファイティングブルを相手に115-5と圧勝したこともあり、クラブ枠とトップチャレンジ枠が撤廃され、大学が増枠されたのだ。

 大学選手権準優勝校として臨んだ昨季はコカ・コーラウエストに15-47と大敗。福岡はシーズンのケガのため欠場した。今回、1回戦で戦うのはトップリーグのプレーオフ準決勝敗退チーム。つまり4強だ。トップリーグ昇格を決めたばかりという昨季の相手よりも数段上だ。

 それでも、福岡は前を見る。

「去年は何もできない自分がもどかしかったけれど、今年は上のレベルを経験できた。タックルもブレイクダウンも激しくなったと思うし、成果を出したい」

 11月のオールブラックス戦では世界の闘将・リッチー・マコウのトライを阻止する猛タックルを見舞った。走るだけではない韋駄天が、次の標的を見据える。

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