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中西理事が語るJリーグの“懐事情”。
世界とアジアの市場に宣戦布告!
text by
並木裕太Yuta Namiki
photograph byKyozo Hibino
posted2013/12/06 10:30
Jリーグが世界と伍していくためのステップを教えてくれた中西大介理事。
120億円 vs. 2500億円
(Jリーグとプレミアリーグの売上規模)
Jリーグの記念すべき20年目のシーズンも、J1最終節を残すのみとなりました。スポーツをお金で読み解く本連載の第2回は、ずばりJリーグの「懐」を探ってみたいと思います。
20年前、華々しくスタートしたJリーグは今、ビジネスという側面から見た時、どんなステージに立っているのでしょうか。果たしてその未来は明るいのか? Jリーグ理事で競技・事業統括本部長を務める中西大介氏に話を聞きました。
Jリーグが誕生した頃より、今の方が大きい。
並木 中西さんとは、もう10年来のお付き合いになりますね。今日はよろしくお願いします。
中西 よろしくお願いします。お手柔らかに(笑)。
並木 今年は2ステージ制導入を巡って、いろいろと大変なお立場だったかと思います。その2ステージ制については後でお聞きするとして、まずはJリーグの財政規模、サイズ感について簡単に教えていただけますか?
中西 Jリーグが誕生した頃の方が華やかに見えると思いますが、実は産業として見た場合には明らかに今の方が大きくなっています。当初は10クラブだったのが、現在ではJ1・J2合わせて40クラブまで増えましたし、来年からはJ3(12クラブ)も加わって計52クラブになるわけですから、当たり前ですよね。