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ピーター・アーツが引退へ。
日本での最終戦への決意。
~12・21有明で集大成を~ 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2013/11/24 08:00

ピーター・アーツが引退へ。日本での最終戦への決意。~12・21有明で集大成を~<Number Web> photograph by Susumu Nagao

K-1第1回大会から参戦。数多くの記録を樹立したアーツは「K-1四天王」と称された。

「'92年に初めて日本に来た時には、自分が火星に舞い降りたかと思ったよ。オランダと比べたら、会場の雰囲気も違えば、観客層も全然違っていたからね」

 それから21年、K-1で一時代を築き上げたピーター・アーツが、『GLORY13』(12月21日・有明コロシアム)で引退試合を行なう。

「僕はほとんどのキャリアを日本で積み重ねてきた。だからこそこの国でラストファイトをやりたかった。本音をいえば来年引退を考えていたけど、今回の話を持ちかけられた時、いいタイミングだと思ったので引き受けたんだ」

 日本での思い出は尽きない。中でも印象に残っているのは、'90年代後半にアンディ・フグやマイク・ベルナルドらと鎬を削っていた時代だという。

「リングでは本当に殺し合いの一歩手前のようなファイトをやっていたけど、試合が終わったらみんなで飲みに行くような仲だった。彼らはとてつもなく強いライバルである一方で、いい戦友だったような気がする」

期待のホープ相手でも、黄昏た引退試合にはしない!

 アンディやベルナルドはすでに鬼籍に入っている。この日はセミー・シュルトやレミー・ボンヤスキーの引退試合も行なわれる予定。ひとつの時代が終わることにアーツは寂しさを隠さない。

「このメンバーの中では僕が一番最初にキックを始めて、一番最後まで第一線で頑張っている(苦笑)。でも、いつかは引退しないといけないから」

 ラストファイトでアーツと対峙するのはリコ・ベホーベン。去る『GLORY11』(10月12日・米国シカゴ)で行なわれた世界ヘビー級トーナメントで優勝候補のグーカン・サキを一回戦で撃破。続く決勝でもサキの対抗馬と目されていたダニエル・ギタを下して、一躍ヘビー級戦線のトップに躍り出た期待のホープだ。下馬評では圧倒的にリコ有利と出ているが、踏み台になるつもりはない。

「確かにサキやギタを倒したリコはヘビー級のNo.1。でも、僕は負けるための闘いはやったことがない。今後の彼の人生が難しくなる闘いになると思うね」

 リップサービスには聞こえない。今年5月、アーツは当時GLORY期待のホープだったジャマール・ベン・サディックを逆転KOで下しているからだ。この男に黄昏れたファイトは似合わない。

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