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小倉隆史「いまの目標は10kg減!
体重計にのることが減量への近道」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byTadashi Hosoda

posted2011/01/06 06:00

小倉隆史「いまの目標は10kg減!体重計にのることが減量への近道」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

 名古屋グランパスなどで活躍し、2005年に現役を引退した後は、サッカー解説者となりユーモラスな語り口で人気を博している小倉隆史さん。

 いまは37歳になった。

 引退してから変化があったのは……体重。

「現役時代はずいぶんと食事に気を使ってました。できるだけ脂肪分の少ないものを食べる。これ、基本。揚げ物も衣を取ってから食べてましたし、もう、選手の鑑(かがみ)、お手本みたいな生活でしたよ。いまもお手本みたいな生活を……してません! 引退した時から体重が5、6kg、いや、正直にいうと7kgくらい増えてしまいました」

取材で訪れた南アW杯。外出できずにズルズルと……太った。

 サッカー選手に限らず、アスリートは現役を引退すると筋肉が落ちるとともにいったんは体重が減り、それから食生活に気を配らないと増えてしまう傾向にある。

「僕の場合、やめた時の体重は77kg。それがいったんは74kgから75kgくらいになったんです。え? ということはいちばん少ない時期から10kgプラスってことですよね……。まずいな、これは。いけなかったのは南アフリカのワールドカップ。南アフリカではワインがボトル1本500円か600円で買えて、しかもおいしい。肉も安い。困ったことに治安の面で不安があるので、外に出るなと言われていてなかなか動かない。それは太りますよね。僕は体重が5kg増えました」

名古屋グランパスエイトで活躍していた1990年代半ばの頃。「レフティ・モンスター」との異名をとった

 もちろん、小倉さんはこのままでいいとは思っていない。なぜなら1996年、アトランタ・オリンピックを前に右足の十字靭帯を断裂するという大ケガに見舞われ、その時の手術の後遺症がまだ残っているからだ。

「今も右膝はかなりルーズな状態で、階段を上る時はいいんですが、降りるときはまっすぐに降りられず、斜めになってしまうんですよ。それに60歳近くになったら、おそらく杖の助けを借りなければ、歩けなくなるんです。だから膝の負担を減らす意味でも、自分は減量をしなければいけないのは分かってるんです。でも、なかなか出来ない。それはモチベーションが不足してるからだと思うんです。引退して体重が増え始めてから、ジムで走ったりもしました。でも、『俺、なんのために走ってるんだろう?』と自分自身に疑問を抱いてしまって(笑)」

膝の怪我と一生付き合うためにも減量は必要ということ。

 不安なことからは目をそむけがちだが、小倉さんは年齢を重ねてからも健康的な生活をおくるために、自分の身体と向き合いたいと思っている。

 自分の健康は自分で守るしかない――。

「とにかく膝のケガとは一生付き合っていかなければいけないので、すぐにでも体重を減らし始めないといけないですね。いまの目標は10kg減! そうです、引退してからいちばん体重が減っていた時の体重です。そのために何をするべきなのか? やっぱり食生活の改善、それに運動。あと自分では怖くて避けているんですが……体重計にのることが減量への近道なんでしょうね」

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