Sports Graphic NumberBACK NUMBER

<中田翔、中村剛也らの原点> 大阪桐蔭 「スラッガー養成校の謎を追え」 

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

PROFILE

photograph byMiki Fukano

posted2013/07/17 06:00

<中田翔、中村剛也らの原点> 大阪桐蔭 「スラッガー養成校の謎を追え」<Number Web> photograph by Miki Fukano

「まず見るのは、1球目から振っていけるかどうか」

「まず何を見るかと言われれば、1球目から振っていける選手かどうか、という点です。ボールを見て、見て、という子はどうしても時間がかかる。普通、球技というのは攻撃する側がボールを持っています。でも野球だけはディフェンス側、つまりピッチャーがボールを持っている。バッターは攻撃側なのに、受け身にならざるを得ないんです。だからこそ、積極的に振っていけるか、そういう気構えのある選手かどうかが大事だと考えています。平田や浅村なんか典型的ですよね。彼らは中学の時からそれができていた。技術云々より、性格的なことが大きいと思います」

実戦形式の打撃練習を毎日やることで、常に真剣勝負の雰囲気を。

 西谷の眼力が、好戦的な素質を備えたバッターを自然と選び出してきた――そういう意味の“素材説”なら、一つの答えとなりうるのかもしれない。

 しかし、もちろんそれだけでは不十分だ。第二に検証すべきは、“練習説”だろう。大阪桐蔭の猛打の秘密は、打撃練習の内容にこそ隠されているのではないか。

「チームとしてすごく振り込んでいるかと言ったら、そんなことはありません。ただ、よその学校と違う点があるとすれば、実戦形式の練習を毎日やっているということ。シートバッティングや紅白戦という形で、バッティングピッチャーではなく、あくまで本職のピッチャーが抑えにかかって投げてくるボールを打つ。ピッチャーにとってもアピールの場です。打たれれば自分がメンバーから外れてしまうわけですから、常に真剣勝負ですよ」

「質」を求める大阪桐蔭の実践的な打撃練習は“対戦相手”も豪華だ。
昨年まで在籍した藤浪晋太郎に代表される好投手とともに研鑽を積んでいる。
そしてオフになれば直接指導はできないが、プロ入りしたOBが母校を訪れる。
刺激的な環境は、西谷監督の地道な言葉掛けが実を結んだものだった――。
つづきは、雑誌「Number」832号、もしくはNumberモバイルでお読みください。
やっぱりホームランが見たい。

関連コラム

BACK 1 2
西谷浩一
大阪桐蔭高校

ページトップ