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<W杯得点王、新天地バルセロナを語る> ダビド・ビジャ 「シャビは数式を解く博士みたいだ」 

text by

パウ・フステル

パウ・フステルPau Fuster

PROFILE

photograph byMutsu Kawamori

posted2010/10/06 06:00

今夏加入したスペイン代表のエースは、早くもカンプノウに溶け込んでいる。
移籍の真意、最高峰の攻撃サッカーへの期待と不安を、本人が忌憚なく
語った。

 エースストライカーとしてスペイン代表のW杯優勝に大きく貢献したダビド・ビジャ。

 今季から代表のチームメイトが多くいるバルセロナに加入したが、ピッチ内外であっという間にチームに馴染んだかに見える。

 シャビ、イニエスタらを中心としたバルセロナのパスワークをスペイン代表で経験しているため、シーズンが開幕直後にもかかわらず、ビジャはサイド、中央と広い範囲で違和感なくそのパスワークに参加している。

 早くもバルサのサッカーに順応しているように見えるが、彼自身はどう感じているのだろうか。移籍の経緯から、話を聞いた。

――バレンシアには多くのオファーが届いていた。バルセロナへの移籍を決めた理由は?

「まず、僕が考えなければいけなかったのは、バレンシアにとって、どういった決断が最もいいのかということだった。幾つかのオファーを受けていたけど、その中で最もクラブに良い条件である移籍を選びたかったからね。バルサは最も良い条件を提示してくれていたし、自分自身にとってもバルサの一員になるというのは本当に魅力的なオファーだった。だからバルサへ移籍する話がまとまるのは早かった。僕自身、バルサに行くことを心から望んでいたからね」

――過去にレアル・マドリーからのオファーもあったと報道された。

「公式なオファーが届いたと聞いたことはなかったね。とにかくそれはもう過ぎ去った話。僕はバルサの一員として、チャンピオンになることを目指している」

――バレンシアを離れることについてはどういう気持ちだった?

「何よりも大きな感謝を抱いた。僕がヨーロッパでの戦いを経験し、代表に定着したという事実が、バレンシアで有意義な時間を過ごしたということを意味している。クラブに携わる人々は常に僕を温かく応援してくれたし、僕の家族も大事にしてもらった。バレンシアでの日々は選手としても人間としても忘れられない、大切な思い出だよ。でも、サッカー選手というのは条件が揃えば、新しい土地に挑戦しに行くのが当然なんだ。僕は今でもバレンシアを愛している。バルサでもバレンシアで過ごしたような時間を過ごしたいと思っているよ」

<次ページへ続く>

【次ページ】 「代表の仲間もいるし、僕にとって馴染みやすい場所」

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