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初めて1番狙いを公言した、
デュラントの新たなる決意。
~今季こそNBAファイナル制覇を~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2013/05/10 06:00

初めて1番狙いを公言した、デュラントの新たなる決意。~今季こそNBAファイナル制覇を~<Number Web> photograph by Getty Images

今季は平均28.1得点で得点ランク2位に甘んじたが、悔しさはプレイオフで爆発させる。

 スポーツ・イラストレイテッド誌が4月下旬、NBAプレイオフが始まった週の号の表紙に選んだのは、オクラホマシティ・サンダーのケビン・デュラントだった。人気のバロメーターでもある同誌の表紙をデュラントが飾るのはこれで5度目のことなのだが、今回はいつもと違う雰囲気の表紙だった。写真はフリースロー中の全身を写した小さめのものが使われており、それよりむしろ、デュラントがインタビューで語った言葉を前面に押し出したデザインだった。

 確かにそのコメントはパワフルだった。中でも興味深かったのは“SECOND”という言葉が6回も出てきたことだ。

「僕のこれまでの人生、ずっと2番だった。高校時代には2番目にベストな選手で、ドラフトでも2番目に指名された。MVP投票では3回も2位に終わった。ファイナルでも2番だった。もう2番はうんざりだ」

 実際には、大学時代は年間最優秀選手に輝き、NBAでは新人王に選ばれ、3年連続得点王になるなど、デュラントは何度も1番になっている。征服した山のことをすぐに忘れるのは、一流選手の特性だろうか。

主力ウエストブルックが不在のピンチだからこその発言。

 それにしても、謙虚で、自分の功績よりチームメイトについて語りたがるデュラントが、これほどはっきり個人的な1番狙いを口にするのは珍しい。口にすればそれだけ責任も伴う。その意味で、これは新しいデュラントの自己紹介と言ってもいい言葉だった。

 ところが雑誌の発売直後、デュラントを大きな試練が襲った。チームメイトのラッセル・ウェストブルックが膝の半月板を損傷、今プレイオフ残り全試合を欠場することになったのだ。昨季サンダーをNBAファイナルまで導いた3人の中心選手“ビッグ3”のうち、ジェイムス・ハーデンはシーン前にトレードになっており、今回のウェストブルックの故障離脱によって、デュラント1人だけが残された。優勝候補のマイアミ・ヒートを脅かす対抗馬になるはずだったサンダーに、黄信号が灯った。

 それでも、いや、だからこそ、新生デュラントはきっぱりと言い切る。

「このチームを(優勝に)導けると思っている。自分ならそれができるという自信がある」

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