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松坂&新垣が切り拓いた道――。
夏の甲子園、要注目の剛腕投手たち。 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2012/08/09 06:01

松坂&新垣が切り拓いた道――。夏の甲子園、要注目の剛腕投手たち。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

今春のセンバツでは緩急とコントロールを重視する投球を見せた、愛工大名電の左腕エース・濱田達郎。最後の夏はスピードも加え、春のベスト8以上を狙う。

 高校生投手の140キロ超えが、いつからかぐっと増えた。たとえば、8月8日から始まった第94回全国高校野球選手権大会に出場する中では、次の23人が既に140キロ超えを記録している。

金沢湧紀      (光星学院・右投右打)
城間竜兵      (光星学院・右投右打)
出口心海      (盛岡大付・左投左打)
近藤卓也      (秋田商・右投右打)
伊藤侃嗣      (常総学院・右投両打)
大谷樹弘      (作新学院・右投左打)
黄本創星      (木更津総合・右投右打)
斉藤風多      (日大三・右投右打)
松井裕樹      (桐光学園・左投左打)
神原友         (東海大甲府・右投右打)
濱田達郎      (愛工大名電・左投左打)
竹内諒         (松阪・左投左打)
菅原秀         (福井工大福井・右投左打)
藤浪晋太郎  (大阪桐蔭・右投右打)
山本竜也     (天理・右投右打)
蔭地野正起  (智弁和歌山・右投左打)
吉川雄大     (智弁和歌山・左投左打)
西坂凌        (鳥取城北・右投右打)
中内洸太     (今治西・右投左打)
福永智之     (明徳義塾・右投右打)
長友宥樹     (宮崎工・左投左打)
柿澤貴裕     (神村学園・右投左打)
照屋光        (浦添商・右投右打)

 他にもまだいるかもしれないし、今大会中にクリアする選手が現われるかもしれない。いずれにしても140キロ超えは確実に増えた。

プロレベルの球速を投げる高校生も当たり前の時代に。

 選手権終了後に発売される『報知高校野球』の中に、スピードガン表示が高い順に選手を紹介し、スカウトの寸評も併せて紹介する「スカウトのクールアイ」というコーナーがある。その昨年版を見ると、93回大会では36人が140キロ超えを記録している。

 それより以前はどうだったのかというと、同誌によると松坂大輔(横浜高→西武→レッドソックス)と新垣渚(沖縄水産→九州共立大→ダイエー/ソフトバンク)が注目された'98年の選手権は、わずか7人しか140キロを超えていない。その内容も新垣(151キロ)、松坂(149キロ)以外では、久保康友(関大一→松下電器→ロッテ→阪神)の142キロが一番速かった。

 昨年夏は釜田佳直(金沢→楽天)、北方悠誠(唐津商→DeNA)、大谷翔平(花巻東2年)が150キロ超えを果たし、145~149キロのスピード帯には14人が名を連ねた。時代は確実に変わったと言っていい。

【次ページ】 松坂大輔が高校生速球派投手へのプロの評価を変えた。

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