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ユーロ史上初の連覇は許さない!
打倒スペインに燃えるライバル国。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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photograph byGetty Images

posted2012/06/08 10:31

ユーロ史上初の連覇は許さない!打倒スペインに燃えるライバル国。<Number Web> photograph by Getty Images

「私たちの目標は優勝。それ以外だと、戦う理由がないのでね」と語っているドイツ代表のエジル。EURO2008では2位、南アW杯では3位なので、今大会にかける意気込みは強い。

 レベルの高いサッカーと、近隣国間の戦いならではの緊張感が楽しめる大会、“ユーロ”ことUEFA欧州選手権がいよいよ始まる。

 優勝候補の筆頭に挙げられるのはディフェンディングチャンピオンであり、2010年の南アフリカワールドカップでは世界を制したスペインだ。スペインそのものにも不安な点はあるけれど、王座防衛に必要な力は確かに持っている。大会史上初の連覇さえ成し遂げるかもしれない。

 では、そのスペインからタイトルを奪うことができるチームはどこか?

予選を全勝で突破したドイツがみせる若さと成熟。

 最右翼は前回準優勝のドイツだろう。

 恵まれた体格を活かす従来のスタイルを捨て、ボールを丁寧に繋いでいくサッカーを選んだレーブ監督のプロジェクトはそろそろ実を結んでもよい頃。2年前のワールドカップ3位を経てチームは成熟し、主力選手もそれぞれのクラブで成長を遂げている。予選を全勝で突破したのはスペインの他はドイツだけだ。

 スピードと技術、秩序をもってゴールを狙う攻めのサッカーが特徴だが、強みは中盤のゲームコントロールにある。

 バイエルンに所属するシュバインシュタイガーとクロースは、CL準決勝のレアル・マドリー戦においてボールの支配権を握り、試合の流れを操った。この2人に敗れた側のマドリーで今季20アシストを記録したエジルやケディラ、ドルトムントで頭角を現してきたゲッツェ、ベンダーといった若きタレントが加わるのだ。ポテンシャルはスペインと大会1、2を争うレベルである。

 その上、ベテランのクローゼとポジションを争うマリオ・ゴメスは昨季のバイエルンの全公式戦で通算39得点、今季は41得点と波に乗っている。

 ディフェンスラインは相対的にやや弱いけれど、全体の戦術的なバランスはよく、チームの大半を占める20歳代前半の選手にはタイトルを渇望する強い気持ちもある。

【次ページ】 ブンデスとプレミアの得点王を擁するオランダの破壊力。

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