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タイガーが復帰第1戦に
マスターズを選んだわけ。
~ウッズ復活がゴルフ界を救う!?~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2010/04/07 06:00

タイガーが復帰第1戦にマスターズを選んだわけ。~ウッズ復活がゴルフ界を救う!?~<Number Web> photograph by Getty Images

 あの事件以来、ずっとトーナメントから離れていたタイガー・ウッズが、マスターズで復帰する。ある意味、予想されたシナリオだと感じた。

 不倫騒動が発覚したのが、昨年11月下旬。スポンサーは契約を解消し、メディアからは追われる日々が続いた。タイガーにとっては文字通り四面楚歌状態。

「私には驕りがあった。一生懸命にやってきた自分へのご褒美のつもりでいた」

 初の謝罪会見(2月19日)は、メディアを制限し、コメントに対する質問もなしという異例のスタイル。おそらく彼の目算は、謝罪して騒動が終息に向かい、できれば3月に1、2試合出場してマスターズを目指す、というものだったと思う。だが、一方的な謝罪会見に対するメディアの反発が強く、結局は、マスターズが復帰第1戦目と考えたのだろう。

野次馬が闖入できないマスターズは復帰に最適な舞台。

 何故なら、マスターズは通常のトーナメントと違って、実績のない媒体には新たにプレス許可を出さないため、限られた(といっても世界中から300名以上が集まるが)メディアしか来ないからだ。つまりゴシップ、芸能レポーターなどの入る隙がないのだ。また、ギャラリーも、ダフ屋から購入する以外、過去30年以上前から購入しているような人しか来ない。ゴルフゲームを愉しむ、ソフィスティケートされたギャラリーがほとんどで、酔った勢いでヤジを飛ばす者は、まずいない。しかも、マスターズ委員会がタイガーを快く受け入れてくれれば、(終身シード権があるが)どの大会もそれにならうはずだ。

 さらに、マスターズが今季第1戦のメジャーであるのも重要な要素だ。ジャック・ニクラス曰く「タイガーは、早く復帰すべきだ。なぜなら、今年のメジャー大会の会場は、タイガーが得意なコースなのだから。そんなチャンスをアスリートとして逃すのはもったいない」。

 6月全米オープンはぺブルビーチ、7月全英オープンはセントアンドリュース、8月全米プロはウィスリング・ストレイツ。この機会を逃すと、念願の年間グランドスラム達成は、今後難しくなる。それに、タイガーがマスターズに出場するとなれば、今季低迷の米ツアーゴルフ視聴率も上がるし、なにより活気づく。

 復活は、だれもが期待しているはずだ。

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