ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER

<五輪代表連続インタビュー#3> FW・永井謙佑 「おいしいところを持っていきたい」 

text by

佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

PROFILE

photograph byToshiya Kondo

posted2011/12/14 10:31

<五輪代表連続インタビュー#3> FW・永井謙佑 「おいしいところを持っていきたい」<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

今年9月には福岡大学時代の同級生だった女性と結婚した永井。アジア最終予選の2試合でキャプテンとして活躍するなど、新たな魅力と可能性を見せ始めている

ロンドン五輪最終予選前までは、不動のエースだった。
U-22日本代表の船出となったアジア大会以降、
永井謙佑が点を取り、チームを牽引してきた。
だが、最終予選の初戦となるマレーシア戦、
スタメンでピッチに立っていたのは、大迫勇也だった。

――8月のエジプト戦ではスタメンでゴールも決めた。しかしその1カ月後、最終予選の初戦マレーシア戦はサブだった。スタメンを外れるかもしれないという予感はあった?

「ありましたね。エジプト戦でサコ(大迫勇也)が1トップに入ったときぐらいから、これで行くのかなって思ったし、マレーシア戦前の合宿でもそうだったので。試合前に突然言われたらさすがにガーンってなるけど、エジプト戦のときから心の準備はしていたので、ショックみたいなものはなかったです」

――初戦のマレーシア戦の手応えは?

「途中出場だったんですけど、点を取りたかったですね。大量得点が狙える試合だったし、チャンスもあったので、2点しか取れなかったのは、最後の詰めの甘さを感じました。守備も失点ゼロに抑えたけど、これまで対戦してきたオーストラリアやエジプトと違って格下の相手だったので、これくらいは当然できると思っていた。だから、本当に強い相手と当たったときに、これで抑えられるのかという不安はありました」

怪我の山村の代わりにキャプテンに選ばれた永井の気持ち。

 マレーシア戦は2-0で快勝し、まずまずのスタートを切ることができたU-22日本代表。続く11月のバーレーン戦、シリア戦はロンドン五輪出場の行方を占う重要な試合だったが、キャプテンの山村和也が怪我で欠場。その2試合のキャプテンに選ばれたのは、チーム歴が一番長い永井だった。

――バーレーン戦、シリア戦はキャプテンになった。

「予想外でしたね。自分はそういうキャラじゃないし、権ちゃん(権田修一)がなるものだと思っていたので。でも、選ばれた以上は、とにかく試合に向けてモチベーションを上げたり、チームをひとつにするための雰囲気作りを考えたりしました。バーレーン戦の前には、『試合に出たくても出られない人や怪我で来られない人たちもいる。その人たちの分までがんばってほしい』と、選手みんなの前で話をしました。キャプテンとしての責任を果たせたかどうかはわからないけど、自分としてはやれることはやったつもりです」

――バーレーン戦はアウェーなだけに、2次予選クウェート戦の逆転負けの残像がつきまとう。選手もいやな感じがあったのでは?

「僕はそんなに感じなかったですね。アウェーの難しさはクウェートに敗れた自分たちが一番よく知っているので、まわりに言われなくても『わかってるよ』って思ってた。だから、立ち上がりだとかの大事なところ、締めるべきところをしっかりやって失点しなければ、僕はアウェーも大丈夫だと思っていました」

【次ページ】 バーレーンに勝ってアウェーの呪縛からは解き放たれた。

1 2 3 4 NEXT
永井謙佑
名古屋グランパス
ロンドン五輪
オリンピック

ページトップ