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賞金王争いは夫婦vs.会長vs.連覇。
バラエティー豊富な3人の珍記録。

posted2017/11/01 07:00

 
賞金王争いは夫婦vs.会長vs.連覇。バラエティー豊富な3人の珍記録。<Number Web> photograph by AFLO

今季1勝ながら高水準のプレーを見せている小平。宮里と池田との激しいつばぜり合いで、シーズン終盤戦も盛り上げる。

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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 彼らのうちの誰がその座についても、TVニュースのタイトルや新聞の見出しは、既に決まっているといっていい。

 今年の日本男子プロゴルフツアー、賞金王争いのことだ。

 2017年シーズンは10月を終えて、いよいよ最終局面に入った。残り5試合はいずれも、各優勝者に4000万円が与えられる高額賞金大会。この連戦を前に賞金ランキングのトップ3が約1200万円差の中にひしめいている。

 小平智、宮里優作、池田勇太の3人はここまで、それぞれが異なる戦いぶりを演じながらタイトルを見据えている。

 彼らはみな、10月中旬の日本オープンを終えたところで獲得賞金が1億円を上回った。シーズンで6試合を残して3人が大台を突破したのは2008年以来のこと。高いレベルを保った、三つ巴の争いと言える。

古閑美保さんとの“夫婦賞金トップ”が現実味。

 レースを目下、最前列で引っ張るのが小平智だ。彼には初の賞金王のタイトルだけでなく「史上初の夫婦賞金(女)王」という世界的にも稀な快挙がかかっている。

 3月に結婚した古閑美保さんは、'08年に日本ツアーで賞金女王となり、'11年シーズンを最後に現役生活を終えた。7歳上の姉さん女房を持つ28歳は今季5試合を残してまだ1勝。それも10月初旬のトップ杯東海クラシックでようやく挙げたものだ。

 その成績ながら、すでに複数回優勝(3勝ずつ)した宮里と池田を2位以下に従えている安定感が光る。出場全試合で決勝ラウンドに進出しトップ10入りは12回。1ラウンドの平均ストロークで1位という数字は、“飛んで曲がらない”お手本のような1Wショットから組み立てられるもの。そのスタイルは健在だが、近年の成長ぶりで顕著なのはグリーン上でのプレーぶりにある。

 平均パット部門(パーオンした1ホールあたりの平均パット数)の順位変遷を見てみると、実に分かりやすい。ツアーデビューした2011年から昨年までのランクは98位→98位→64位→51位→28位→19位。そして今年は現在4位に躍進している。

【次ページ】 朝でも毎晩でも「ステーキOK」な肉食スタイル。

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