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「渋谷」の名を冠したBリーグ1年目。
本拠地・青学の体育館で何を得たか。

posted2017/07/08 09:00

 
「渋谷」の名を冠したBリーグ1年目。本拠地・青学の体育館で何を得たか。<Number Web> photograph by SUNROCKERS SHIBUYA

流行の最先端である渋谷区でプロスポーツが開催される。サンロッカーズがBリーグ1年目に果たした役割と意義は大きい。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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SUNROCKERS SHIBUYA

 彼らには可能性がある。オリジナリティーがある。チーム名に渋谷という“街の名前”を冠しているからだ。

 かつてNBAのニュージャージー・ネッツが2012年に本拠地を移転する際に、チーム名にはニューヨークという都市名ではなく、ニューヨークのブルックリン地区を採用し、ブルックリン・ネッツとなった。

 そして、ブルックリンと命名したのは正解だった(競技面での成果はまだ出ていないが)。NBAに関わる人だって、バカではない。そこには入念な計画と準備があった。移転直後にはグッズやチケットの売り上げも一気に伸びている。

ロンドンのサッカークラブは「地区」の名前である。

 バスケ界だけではない。大都市とスポーツというくくりで考えてみてもいい。イギリスの首都ロンドンには数多のサッカークラブがあるが、主要なチームが名乗るのは地区の名前。にもかかわらず、どこも非常に高い人気を博している。

 そもそも、後進のチームが首都の名前を冠してもピンと来ない。しかも、千葉や神奈川を合わせた1都2県の人口は約3800万人で、世界の都市圏のなかで最大だ。そんななかで、「東京」を冠しても埋もれてしまう。

 だから、「渋谷」という地区の名前をつけたのは大正解。これでアイデンティティーが出来る。

 そんな彼らは、他にも日本のスポーツ界に新しい風を吹き込んでいる。プロチームとしては初めて、大学の施設を本拠地に戦うことになったのだ。

【次ページ】 サンロッカーズ渋谷誕生は、苦肉の策だった。

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