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グリエルの“計画的犯行”を許すな。
キューバ選手獲得で露呈した「穴」。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2015/04/10 10:50

グリエルの“計画的犯行”を許すな。キューバ選手獲得で露呈した「穴」。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

昨シーズン終了後に日本を去ったまま、グリエルが再来日することはなかった。横浜のフロント、チームメイト、そしてファンの気持ちはいかほどか。

“計画的犯行”であった証拠である。

 アメリカのヤフーニュースが、このほどDeNAから契約解除となったユリエスキ・グリエル内野手とのインタビュー動画、およびテキスト記事を掲載。その中でグリエルは「全世界で最も高いレベルでプレーするのは全ての野球選手の夢」とし、メジャーでのプレー希望などを語っている。

 この動画と記事は「次に控えるヤンキースの打者 キューバのベースボールスターが禁輸措置の解禁を待つ」という見出しで、ヤフースポーツではなくヤフーニュースの政治サイトに米国時間の4月6日(日本時間7日)にアップされたものだった。

 この中でグリエルは、ヤフーのマイケル・イシコフ記者のインタビューに答えて、メジャーでのプレー希望を表明。加えてプレーしたい球団名も「ヤンキースだ」と語り、最も好きなプレーヤーとしては、同チームのアレックス・ロドリゲス内野手の名前を挙げている。

 キューバ政府が一昨年、選手の国外のプロチームとの個人契約を許可する方針を打ち出したことで、グリエルはDeNAと契約。実働は半年もなかったが、それでも62試合の出場で打率3割5厘、11本塁打の30打点という高い数字を残した。

 オフには巨人とDeNAの争奪戦となったが、弟のルルデス・グリエル・ジュニア内野手とのセット獲得や、7月のキューバナショナルチームへの参加などの付帯条項を“丸呑み”する形で、年俸3億5000万円、契約金などを含めた総額5億円でDeNAへの残留が決まった経緯があった。

一向に来日の素振りを見せず、ついに契約解除。

 当初は、今季の国内リーグが終わり次第、来日してチームに合流する予定だった。ところが同リーグが終わっても、足の故障を理由に来日する素振りが全くないままに日本のシーズンが開幕。4月下旬には合流という情報もあったが、一向に日本に来る様子はなかった。

 しかも、DeNA側の連絡にもまったく音信不通となってコンタクトが取れない。球団の担当者がキューバに渡って確認してもらちがあかないため、最終的に「本人が故障を理由にして、いつ来日するかわからない」(高田繁GM)ことを理由に、4月2日に契約解除が通告された。

【次ページ】 騒動のはるか以前に、メジャーへの意志を表明していた。

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