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長野経験者から親子鷹まで。
スマイルジャパンの注目選手。
~ソチに挑む女子アイスホッケー~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byAFLO

posted2014/01/22 06:10

長野経験者から親子鷹まで。スマイルジャパンの注目選手。~ソチに挑む女子アイスホッケー~<Number Web> photograph by AFLO

 ソチ五輪が近づいて、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」のメディア露出も増えてきた。昨年12月に最終メンバーも決定。チームは今後、欧州に渡って最終合宿を行なう。メンバーは昨年2月、五輪最終予選に出場した選手が中心ではあるが、この時、膝の故障で外れていた34歳のベテラン近藤陽子が入った。'98年長野五輪を経験している唯一の選手。飯塚祐司監督は「監督、コーチも含め五輪は初めて。近藤はアイスホッケー以外のところでも力になってくれるはず」と選出理由を説明している。開会式や選手村での過ごし方など、五輪はほかの大会とは違う。1人でもチームに経験者がいればやはり安心だろう。

 近藤は国際経験の豊富なDF。成長の機会を求め、ワーキングホリデーのビザを使ってカナダ・リーグでプレーしたこともある。5戦全敗だった長野五輪から16年、ようやくめぐってきた汚名返上のチャンスにモチベーションは高い。

 また、いわゆる二世、三世の選手が目立つのも今回のチームの特徴だ。主将のFW大澤ちほ、19歳の注目DF床亜矢可は、いずれも父親が元日本代表選手。そして床とDFラインを組むことの多い鈴木世奈は、祖父が五輪選手だった。こうした選手の存在は、チームの話題性を高め、競技への注目度も高めるはずだ。

五輪初勝利、決勝T進出のためには守備の安定が必須。

 日本の'13年世界ランクは10位。昨年11月に横浜で行なわれた5カ国対抗ではスイス(5位)とスロバキア(8位)に勝ち、ドイツ(7位)とチェコ(9位)に敗れている。スイスは主力選手が少なくとも3人は来ていなかったうえ、来日したのが試合の前々日で、時差調整も十分ではなかった。日本の勝利は順当な結果だったと言える。

 一方、五輪の予選リーグで対戦が決まっているドイツには1-3の完敗。5人対4人のパワープレーでの得点力が上がったことは事実だが、予選リーグの相手、ドイツ、ロシア(4位)、スウェーデン(6位)に勝つには、やはり失点を2点以下に抑えることが前提条件になりそうだ。

 予選リーグ3戦で2勝すれば6強による決勝トーナメントに進出できる。五輪でまだ勝ったことのない日本にとって、3戦2勝が適確な目標だ。安定した守りが前提だけに3人いるGKの調子がどこまで上がるか、これがカギを握るだろう。

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