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小倉隆史「ダイエットのお手本は妻。
食事、運動、計量、この3点セット」 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byTadashi Hosoda

posted2011/01/13 06:00

 まず減量のために小倉さんが考えているのは食生活の改善だ。

 引退後、現役時代に節制していたものが、本当に美味しく感じられるので量が増えてしまったのだという。

「自分の体重が増えていった原因を考えると、やっぱり食生活に行きあたります。特にお酒。現役時代は本当にたしなむ程度でしたが、いまはゼロか100か、どっちかしかない(笑)。まったく飲まないか、とことん飲むか。いけませんねえ。ほどほどにという言葉が僕にはないんですよ。食事の方は、引退してから鶏の皮なんか食べると、ホントにうまい……。油もの、うまい。体重が増えてしまった自分にはイケないものだと分かっていながら食べてしまいます」

結婚で激変した食生活。妻のダイエットも見習って……。

 ただ、2010年に結婚して食生活も変わりつつある。

「結婚してからは家で食事をとることも多くなりましたから、減量のチャンスが増えました。僕は好き嫌いはありませんし、三重出身なので味付けも薄口のものが好きなんです。野菜を食べる機会も増えましたし、実は隣にダイエットのお手本がいるんです。妻です。

 結婚式を前に、妻は体重を減らす努力をしていて、2010年の夏はものすごく暑かったのに、しっかり水分を補給しながら一生懸命ウォーキングをしてました。女性の結婚式に対するモチベーションって、すごいんだなあと思いましたよ。家で食べるときは心強いパートナーがいるので心配ないですが、外でバランスのいい食事を心がけたいです。そして、お酒はとことん飲まない(笑)」

日本代表として若干20歳にしてA代表デビューも果たす。圧倒的な強さを持つ未来のエースとして、抜群の人気を誇った

 それに加え、小倉さんが必要性を感じているのは身体を動かすこと。ただし、膝の状態がよくないので激しい運動をすることはできないのが実情だ。

「走ることは膝への負担が大きいので、歩く、もしくは自転車をこぐ。自転車は目黒区の方から天王洲アイルまで自転車で行ったこともありますし、家の近所も坂道が多くてそれなりに負荷をかけることも出来るんです。これを続けていくのが大切だと思います」

 そして最後に小倉さんがあげてくれたのが、体重計にのること。たくさん美味しいものを食べた後ほど避けたくなるが、単純なことを習慣づけたいという。

「朝と晩、体重計にのる(笑)。ハイ、いまは体重計から逃げてます。たぶん、減ったらうれしいでしょうから、これをうまくモチベーションにつなげていこうと思います。食事、運動、計量、この3点セットをこの年齢から続けていけば年齢を重ねても健康的な生活をおくるチャンスが増えますもんね」

さわやか系サッカー解説者を目指せば一気に痩せられる!? 

 長続きさせるためには、モチベーションの維持が重要だということをアスリートとしての経験上、小倉さんは理解している。

「体重が増えたのは、いろいろなものから逃げているからでしょうね。サッカー解説者の中で、僕はルックスで売っていないのが良くないかもしれません。『“語り”で勝負!』と思ってるから、体重が増えても仕事には影響ないだろうと思ってしまうんで(笑)。いけませんねえ。たとえば、引退して間もない福西(崇史)はサッカー解説者の中でもさわやかさで売ってますから、食事にも気を使ってるんですよ。よし、分かりました。僕もサッカー解説のさわやか系を目指します! というのは冗談です(笑)。やっぱり、“語り”勝負します」

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