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日本格闘技界を盛り上げる
キーワードはアジア。
~2013年は“日本回帰”の時代に!?~ 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2013/02/04 06:00

日本格闘技界を盛り上げるキーワードはアジア。~2013年は“日本回帰”の時代に!?~<Number Web> photograph by Susumu Nagao

大晦日のGLORYでシュルト(写真右)は「日本の格闘技の状況が良くなりうれしく思う」と語った。

 振り返ってみれば、2012年は「海外流出の年」だった。多くのMMAファイターはアメリカへ渡り、UFCやベラトールと選手契約を結んだ。青木真也はアジア最大のMMAイベント、ONE FCと契約した。

 この流れは今年も止まりそうもない。K-1やPRIDEを通して日本から海外に情報を発信していたのは過去の話。いま、国内でビッグイベントを見るとしたら、UFCやGLORYなど海外発の大会の日本開催を待つしかない。

 昨年大晦日、DREAMがGLORYの前座として扱われる一方で、魔裟斗が「方向性の違い」を理由に新K-1のエグゼクティブプロデューサーを辞任したのは決して偶然とは思えない。あの日を境に、日本格闘技界を取り巻く状況は劇的に変わったのだ。

3月3日、「UFC JAPAN2013」では岡見勇信、五味隆典らが凱旋。

 とはいえ、MMAに限れば、今年は「Jターンの時代」が訪れるかもしれない。海外で活躍した選手がアジア圏で開催されるメジャーな大会に参戦し、逆上陸を果たすというパターンだ。ポイントは、アジアでも上がる舞台は海外ブランドのそれに限られているという点か。選手との契約は独占が基本のUFCやベラトールは、他団体への出場を一切認めていない。

 3月3日、さいたまスーパーアリーナで行なわれる「UFC JAPAN2013」には岡見勇信、五味隆典、水垣偉弥、福田力らしぶとくオクタゴンで生き残る面々が出場。いずれも母国での試合は昨年のUFC日本大会以来1年ぶりだ。

 年内にあと数回アジア圏で大会が開催されるのであれば、昨年のマカオ大会の時のように日本人選手は重宝されるだろう。アジア進出には、アジアの人材が必要不可欠なのだ。

 一方でキックのテーマは「アジアから世界へ」。GLORYは若手の登竜門的な大会、ROAD TO GLORYを本格的にスタート。今春にも東京で第1回大会を開催する見通しだ。かつてのK-1日本大会のように、この大会にはキックボクシングの各団体から現役日本王者が集結する。

 続いて、5月には都内で昨年大晦日に続く世界トーナメントを計画中。魔裟斗が抜けた新K-1も、2月に韓国で中量級のアジア大会を開催しようと動いている。視野を広げたら、明るい話題が何と多いことか。

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