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UFCの頂点を目指すため、
ケージファイトでVTJが復活。
~12・24代々木で金網マッチ開催~ 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

PROFILE

photograph bySusumu Nagao

posted2012/12/23 08:00

VTJのメインカードとして発表された佐藤ルミナ(右)vs.所英男。所は1年ぶりの復帰戦となる。

VTJのメインカードとして発表された佐藤ルミナ(右)vs.所英男。所は1年ぶりの復帰戦となる。

 日本で初めてバーリトゥードの試合を組んだことで知られる「バーリトゥードジャパン」が「VTJ」として3年ぶりに復活。12月24日、東京・代々木競技場で開催される。今大会の特色はロープに囲まれたリングではなく、ケージ(金網)ファイトとして行なわれることだろう。その理由を訊ねると、大会主催者でプロ修斗公式戦を運営するサステインの坂本一弘代表はハッキリと答えた。

「日本人がUFCで勝てない現状を何とかしたかった。VTJを通して、修斗からUFCのチャンピオンを出したい」

 一口にMMAといっても、リングとケージでは闘い方が全然違う。ケージにはコーナーがない。さらにケージを壁に見立てて立ち上がったり、足の指を引っかけて身体の向きを変えるなど、独自の技術も発達しつつある。

 坂本氏はUFCの頂きを真剣に目指すならば、国内でもケージファイトを普及させることが必要と思い立ったのだ。従来のVTJは修斗のビッグイベントとして開催されるケースが多かったが、'13年からは年2~3回の定期開催に踏み切り、ルールもできるだけUFCと近いものを採用するという。

直接対決の機会がなかった佐藤ルミナvs.所英男の一騎討ちも。

 今年は日本のMMAにとって、最大規模のイベントと見られていたDREAMが大晦日決戦を除いて一度も開催されないなど、非常に厳しい1年だった。

 そうした中、VTJの復活は最高のプレゼントだ。マッチメークも充実している。修斗世界ウェルター級王者の弘中邦佳はカーロ・プラターと、期待のルーキー堀口恭司はイアン・ラブランドと闘う。プラターやラブランドはUFC経験組。UFC復帰や進出を目指す弘中と堀口にとっては格好の対戦相手だろう。

 興味深い日本人同士の一騎討ちも組まれた。佐藤ルミナvs.所英男だ。これまで佐藤は修斗、所はDREAMを主戦場にしていたため、直接対決の可能性はほとんどなかった。両者とも選手としてのピークは過ぎているかもしれないが、それと勝負性は別問題。どちらが勝ってもおかしくないマッチメークにファンや関係者は大きな関心を寄せている。

 修斗だけではなく、DEEPやパンクラスも、'13年にはケージを本格的に導入すると明言。日本にもケージの時代が訪れるのか。

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