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吉田麻也が五輪出場を
熱望した知られざる理由。
~“後輩キャラ”の殻を破れ!~ 

text by

西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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photograph byAFLO

posted2012/07/24 06:01

吉田麻也が五輪出場を熱望した知られざる理由。~“後輩キャラ”の殻を破れ!~<Number Web> photograph by AFLO

W杯最終予選で負傷した右膝が心配された吉田だが、合宿に合流し、ベラルーシ戦にも先発出場した。

 前回の北京大会に続いて、2度目の五輪出場。4年前はチーム最年少の年代だったが、今回はオーバーエージ枠としての選出となった。当然、その肩にかかるプレッシャーはより重く、周囲の視線もさらに厳しさを増すことになるだろう。

 それでも、吉田麻也は今回の選出に際して「断る選択肢はまったくなかった」という。過去、何人かの選手はオーバーエージ枠としての出場要請を断り、実際に大会に参加した選手も、悩んだ末に決断をしたという話も聞かれる。ただ、吉田の頭の中には、“拒否”という二文字は微塵も存在しなかった。

「きれい事でも何でもなく、僕にとって今は代表のユニフォームを着てプレーすることこそ、何物にも代えがたいことなのです。A代表だろうが五輪代表だろうが、チームのカテゴリーは関係ない。僕は常に“代表”と呼ばれるチームでプレーしたいだけです」

移籍へのアピールだけではなく、“威厳”を身に付けるために。

 当然、代表への熱い思いだけで五輪出場を決めたわけではない。「もちろん五輪で活躍して、今よりも上のレベルのクラブに移籍するためのアピールになればいいという思いもあります」と、包み隠さず正直な気持ちも教えてくれた。ただし、それが今回の出場を決めた、第一の理由でもないのだ。

 吉田には、もうひとつのモチベーションがあった。

「センターバックとしてプレーしていく上で、必ず身に付けないといけないものがある。それは“威厳”。見ている人も、今の僕からは程遠い印象と思うでしょうが、今後これまでとは違う存在感を出していくためにも、この大会はチャンスだと捉えています」

【次ページ】 尊敬する名守護神から投げかけられた言葉。

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