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<私とカラダづくり> 川澄奈穂美のトレーニングに潜入! 「理想はケモノのカラダです」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byYasuyuki Kurose

posted2011/12/19 06:01

<私とカラダづくり> 川澄奈穂美のトレーニングに潜入! 「理想はケモノのカラダです」<Number Web> photograph by Yasuyuki Kurose
あの人に学ぶカラダづくり。
世界と戦うアスリートから、合気道6段の思想家まで、
気になるあの人たちの、カラダづくりを覗いてみよう。
トップバッターは2011年のシンデレラガール、川澄奈穂美。
157cmのカラダで、なでしこを世界の頂点に導いた秘密とは?
神戸のジムを訪ねると、見事な筋肉を身にまとった彼女がいた――。

「理想のカラダは……ケモノのようなカラダです!」

 開口一番、川澄奈穂美はそう言ったのだ。

 でも、ケモノのようなカラダって、どんなカラダなんだろう?

「アスリートですから、見ていて美しいカラダってことじゃないですかね」

 なでしこジャパンがW杯を制してから、周りは変化したけれど、川澄自身は以前とは何も変わることなく、毎日のトレーニングに励んでいる。「なでしこ」と聞くと淑女のイメージが強いが、実際の川澄奈穂美を侮ってはいけない。彼女は鍛え抜かれたアスリートだ。そんな彼女の理想のカラダを手に入れるためのトレーニング論とは……。

「もし背が高かったら、と思ったことは一度もないです」

 ケモノのようなカラダもそうですけど、いま欲しいのは「疲れないカラダ」です。日本代表の合宿で「ヨーヨーテスト」と呼ばれる20mを延々と往復するテストがあるんですが、いちばん最後までサバイバルしてます。もっともっと疲れないカラダを作って、最後まで走りまわれるサッカーがしたい。それが自分のストロングポイントだと思ってますし、トレーニングで意識している部分です。

 そう思うようになったのも、自分のカラダが小柄だったからでしょう。もし背が高かったら、と思ったことは一度もないです。ヘディングでガンガン点を取りたいとか、前線でガツガツとパワープレーをしたい欲求はないですからね。逆に上背があったらスピードとか俊敏性とか、ハードワークの部分を伸ばしていこうという考えに至らなかったと思います。だから、小さくて良かったなって。

 たしかにW杯のような舞台で戦うと、欧米の選手はパワーが違うとは感じます。ヨーロッパの大柄な選手だらけのチームと対戦した翌日は、腕がパンパンに張ってますからね。それほど、ポジション争いが激しいんです。

 昔、チームメイトにブラジル人がいて、筋肉の質が違うなと思いました。ああいうケモノみたいなカラダになれたらいいだろうな、とは思うけれど、人類の歴史を考えるとそれは無理ですからね。でも、日本人でも生肉を食べるとなれるみたいですよ(笑)。生肉を食べると闘争心が高まるって聞きましたから。

【次ページ】 ケガをきっかけに徹底的に始めた体幹トレーニング。

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