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'05年度アマ注目選手徹底ガイド(2) 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

PROFILE

photograph byNIKKAN SPORTS

posted2005/06/08 00:00

'05年度アマ注目選手徹底ガイド(2)<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

◆4/2 立命大対京都大(関西大学リーグ・西京極球場)

金刃憲人(立命大3年・投手)

左左 176/74

 バネのある下半身やヒジの立ったフォーム、腕の振れる変化球など、前田幸長(巨人)と重なるところが多い。偵察学生のスピードガンでは今日の最速が139キロ。変化球は縦に切れ込んでくるスライダーと左投手の必携アイテム、シンカーを備える。

◆4/3 京産大対大阪商業大(関西六大学リーグ・南港中央球場)

平野佳寿(京都産業大・投手)

右右 184/78

 この試合のMAXは147キロ。縦に割れるカーブ、小さく鋭く切れ込むスライダーも備えスキなし。6月7日から始まる大学選手権に出場するので、見たことのない人は是非足を運んで。6月下旬発売の『アマチュア野球4号』・日刊スポーツ出版社ではもう少し詳しいレポートを紹介する。
B金村大裕(大阪商業大・投手)右右・184/84

◆4/3 龍谷大対大阪学院大(関西六大学リーグ・南港中央球場)

柳瀬明宏(龍谷大・投手)

右右 177/76

 昨年の大学選手権のときより格段によくなった。ストレートの速さは143→146キロに増し、打者手元での伸びも一流。シュート回転で落ちるフォークボールやスライダーのキレ味も素晴らしく、春の成績がよければA評価を与えていた。
C岩下知永(龍谷大3年・遊撃手)右右 176/68

◆4/6 世田谷学園対都狛江高(東京大会・府中球場)

水島亮太(世田谷学園・遊撃手)

右右 182/76

 一本足打法が幅を利かす05年現在にあっては珍種のすり足打法。体の動きにブレがなく、ヘッドが早く出るのが得難い長所。ショートとしての好フィールディングと強肩にも二重丸。

◆4/6 関東一高対武蔵工大付高(東京大会・府中球場)

中村尚史(武蔵工大付高・投手)

右右 193/98

 良くも悪くもダルビッシュ有(日本ハム)にそっくり。マウンドと本塁ベースまでが異様に近く見えるのは、サイドスローの投法と193センチの長身に加え、ストレートに威力があるから。リリーフしてすぐに143キロを記録し、ボークも2回記録。まさに未完の大器である。

◆4/7 明星高対桐朋高(東京大会・江戸川球場)

居村裕平(桐朋高・投手)

右左 183/71

 相手校のエース、右腕中山博之(明星高・180/73)も素質豊かな本格派だが、今日は居村に軍配が上がった。体がねじれ、左肩が上がり、左肩が開くというフォームでも、140キロ級のストレートは魅力いっぱい。カウント球でも使ってくるチェンジアップが勝負球で、スライダー、カーブにもみどころがある。

◆4/8 頴明館高対芝浦工大高(東京大会・神宮第二球場)

川島大介(頴明館高1年・投手)

右右・推定182/76

 ヒジが使え、余計な体のねじりがなく、腕を真上から振れるフォームは、その他の未完成部分を補う長所。偵察隊のスピードガンは138キロを計測、逸材目白押しの東京にまた1人、好投手が出現した。

◆4/9 帝京高対都江戸川高(東京大会・神宮第二球場)

勝見亮祐(帝京高・投手)

右左 178/76

 昨年はバッターとして注目したが、この試合ではピッチングに釘付けになった。フォームやマウンド上の仕草が桑田真澄(巨人)のそっくりで、縦割れのカーブと伸びのあるストレート、さらに内角を躊躇なく突けるハートも桑田譲り。それでも、僕の中では打者としての評価のほうが高い。バッティングのよさは想像して。

◆4/9 早大対立大(東京六大学リーグ・神宮球場)

武内晋一(早大・一塁手)

左左 175/94

 5回表、立大の速球投手、小林太志からライトスタンド上段に特大のホームランを放つ。ファールにならないぎりぎりのラインで、あの飛距離。これだけ素晴らしい一発を見ると、文句をつける気にもならない。脚力も守備も悪くない。
B小林太志(立大・投手)右右 182/76

B大谷智久(早大3年・投手)右右 175/78

◆4/10 国士舘高対八王子高(東京大会・江戸川球場)

永澤友也(国士舘高・投手)

右右 179/71

 左肩上がりで、テークバック時にヒジが下がるフォームはこれからの課題。スピードガンは3回までのMAXが135キロと低調だが、角度と勢いは本格化したときの大化けを予感させる。一塁に走者を背負ったときのクイックの速さやフィールディングは一級品。

◆4/10 二松学舎大付高対東海大菅生高(東京大会・江戸川球場)

村上剛輝(東海大菅生高・投手)

右右 180/78

 表などで紹介するときはB評価にすると思うが、素質が只者でないのでここでは思い切って「A」評価にする。豊作・東京を象徴する大物投手と言ってもいいだろう。

◆4/14 東洋大対日大(東都大学リーグ・神宮球場)

大場翔太(東洋大2年・投手)

右右 180/73

 八千代松陰高時代はごく普通の好投手だったが、2年経って文句のつけようがない投手に変身した。ストレートのMAXは146キロ、それも球持ちが長く、低めに伸びるという得難い長所がある。2年後は大騒ぎされているはず。
B上岡正慎(東洋大・指名代打)右左 182/75

B山口幸太(日大3年・投手)右右 182/78

◆4/14 駒大対中大(東都大学リーグ・神宮球場)

新井良太(駒大・三塁手)

右右 187/89

 アウトステップ、ヒッチ、アッパースイングと悪い形のオンパレード。いくら広島がドラフトで指名するといっても僕の評価は低いのだが、この試合で何と5盗塁を決め、C評価はB評価に跳ね上がった。ちなみに、5盗塁の中にはホームスチールもあった。
C松山裕一(中大・投手)左左 179/70

◆4/16 桐蔭学園対横浜高(神奈川大会・保土ヶ谷球場)

高浜(横浜高1年・三塁手)

右左 推定180/72

 申し訳ないが下の名前は不明。それほど僕の中では無名でも、打席に立ったときの雰囲気が抜群だったのでB評価で取り上げた。前に置いたミートポイントをもう少し手前に持ってこられれば、2年後には石川雄洋(横浜高→横浜)くらいの選手になっているかもしれない。

◆4/23 横浜隼人高対東海大相模高(神奈川大会・相模原球場)

小西(横浜隼人高2年・中堅手)

右右 推定184/78

 この選手も下の名前が不明。つまり、昨年夏にはベンチ入りしていなかったということ。魅力は上半身のパワー。ステップが早すぎ、待ち切れないという風情だが、それでもしっかりバットが後ろに残っているというのが非凡。なお。この試合で格の違いを見せつけたのが東海大相模高2年・田中大二郎(一塁手)。前のレポートで書いたのでここでは詳述しないが、モノが違うとしか言いようがない。

◆4/24 花咲徳栄高対武蔵越生高(埼玉大会・川越初雁球場)

和田俊輔(武蔵越生高・投手)

右右 187/72

 バックスイングが外回りでヒジも下がり、上半身主体のピッチング。課題は多いのだが136、7キロのストレートは見過ごせない。大きく縦に割れるカーブ、 フォークボールのような落ちるボールなど変化球にもみどころがあり、下半身に強さが出れば大きく変身できる可能性を秘める。

 さて、今日(6月7日)からは第54回全日本大学野球選手権大会が始まる。僕なりのドラフト候補14人をピックアップするので、観戦の参考にしていただきたい。

 A福田聡志(東北福祉大・投手)右右 180/75

 B青山浩二(八戸大・投手)右右 180/80

 B越智大祐(早大・投手)右右 183/83

 C佐竹功年(早大・投手)右右 170/65

 A平野佳寿(京都産業大・投手)右右 184/78

 C竹林俊行(東亜大・投手&打者)右左 183/75

 B成底和亮(沖縄国際大・投手)右右 175/66

 C倉重友二(近大・捕手)右右 174/78

 C井野 卓(東北福祉大・捕手)右右 178/73

 C小斉 祐輔(東農大生物産業学部・一塁手)右左 178/78

 A根元俊一(東北福祉大・二塁手)右左 175/69

 B目黒達也(東北福祉大・一塁手)左左 176/76

 A武内晋一(早大・一塁手)左左 175/94

 C飯原誉士(白鴎大・遊撃手)右右 181/74

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