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12球団のファンクラブに入会してみた! 

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byShoichi Hasegawa

posted2005/03/23 00:00

12球団のファンクラブに入会してみた!<Number Web> photograph by Shoichi Hasegawa

 1リーグ構想に端を発した合併騒動、新球団発足と揺れに揺れた04 年日本球界。その騒動の過程で「ファンあってのプロ野球」という意識が(今さらながらに)芽生え、声高に「ファンサービス」が叫ばれ続けた。サイン会、撮影会の実施、ファン参加イベント、野球教室の開催……。連日、繰り広げられる「ファンサービス」報道の数々。

 さて「ファンサービス元年」の05年。去年までの反省を踏まえ「ファンあってのプロ野球」というものが、球団の中でどの程度意識されているのか? その指標として最もわかりやすいのが、各球団のファンクラブなのではないか? そこで私は、さっそく12球団すべてのファンクラブに入会した。もっとも、年齢制限があったため、ドラゴンズは高校生までの「ユース」コース、カープは65歳以上の「シニアカープ」に入会した。取材用ということでご勘弁願いたい。

 おおむね、ファンクラブ会員オリジナルのキャップ(オリックス、中日、ヤクルト、巨人)、レプリカユニフォーム/ウインドブレーカー(西武、ソフトバンク、日本ハム、ロッテ、ヤクルト、阪神)、会員証、ファンブック・会報誌(メールマガジン)の発行、球場来場回数に応じたプレゼントなどが特典としてある。

 会費は、もっとも安い新生バファローズが2100円で、最高値がスワローズの5000円だったが、平均して3000円強であった。特典としてもっとも豪勢だったのがジャイアンツ。エナメルバッグ、オリジナルキャップ、携帯クリーナーにカレンダー(堀内監督の現役時代のモノクロ写真が渋い!)、メディアガイドなどがついて4800円。無料観戦特典がないものの十分物欲を満たしてくれる。それもまたジャイアンツらしい気がして、つい頬が緩む。

 グッズ類では、12球団そう大差はないものの、細かいサービスは各球団それぞれだった。ベイスターズの会員証は、自分の写真と好きな選手の写真を一緒に掲載してくれる。私の会員証では、ちょっとピントのボケた私の写真の横で、種田が優しく微笑んでいる。種田の写真を見つめ、年甲斐もなくうれしさを感じている自分にちょっと驚いた。

 イーグルスの場合は、新球団ということもあって、1月末までに申し込むと「創立会員」ということで、ファンブックに自分の名前が掲載される。初めは「子どもだまし」と鼻で笑っていたけれど、大量に並んだ小さな字の中に自分の名前を見つけたときは、意外にもすごくうれしかった。また、ジャイアンツの会報誌『G FAN』は総ルビで、子どもでも読めるような気配りもいいし、何よりも、仁志と小久保がアメリカの作家・オグ・マンディーノや子どもの躾について熱く語る「親友対談」など、内容的にもかなり面白かった。

 意外にも、親会社関連の特典というのは少なく、ライオンズが西武線沿線のステーションビルの5%割引、マリーンズの「ロッテリア」試食券、バファローズのオリックス系列ホテルの宿泊割引やレンタカー10%オフぐらいなど数えるほどしかなかった。また、ITの旗手でありながら、イーグルスはチケット予約や年間シート販売のお知らせなどは郵便で送られてきた(タイガースからは元旦に新年の挨拶がメールで送られてきたのに)。

 また、ホークスは、ソフトバンクの球団参入が遅れたためか、開幕を翌週に控えた3月後半時点で、仮会員証が送られてきただけで、入会グッズは4月、本会員証は7月に送られてくるという。熱心なファンならちょっと興ざめするだろう。

 私は、小学生のころからスワローズのファンクラブに入って、すでに20数年になる。野球帽、ファンブック、レプリカユニフォーム、そして何よりも嬉しい無料観戦。スワローズの場合は、交流戦も含めて5試合の無料観戦特典がある。さぁ、いよいよ05年シーズンが始まる。いざ、神宮へ!

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