MLB Column from USABACK NUMBER

岩村明憲、デビュー仲間は
逮捕歴6回の「問題児」。 

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李啓充

李啓充Kaechoong Lee

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photograph byGettyimages/AFLO

posted2007/04/09 00:00

岩村明憲、デビュー仲間は逮捕歴6回の「問題児」。<Number Web> photograph by Gettyimages/AFLO

 4月2日、岩村明憲が対ヤンキース開幕戦で初安打、まずまずのメジャー・デビューを果たした。この試合、岩村とともにメジャー・デビューを果たしたデビルレイズの中堅手イライジャ・デュークス(22歳)は5回表に特大ホームラン、メジャー初安打が初本塁打と、岩村以上に派手なデビューを飾った。

 このデュークス、2002年のデビルレイズ入団後、逮捕歴6回を数える強の者である。家庭内暴力、傷害、マリファナ所持等、犯歴は多彩だが、昨季まで在籍したマイナーリーグでも、監督・コーチに対する反抗、チームメートとの喧嘩、審判からの退場処分拒否等、グラウンド内での「悪行」故に受けた出場停止処分はそれこそ数え切れなかった。

 問題児ぶりは「天性」のものといってよいようで、最初に警察の厄介になったのは13歳(傷害)の時だったといわれている。高校時代もトラブルメーカーとして鳴らし、「問題を起こしては転校」を繰り返した挙げ句に卒業したヒルズベリー高校は、何と4つめの高校だった。

 ちなみに、同高校は「問題児」選手を次から次と輩出してきた伝統で知られ、デュークスの先輩には、ドワイト・グッデン(デビューと同時に「ドクター・K」のニックネームをつけられるほどの奪三振投手だったが、コカイン中毒で何度も出場停止処分を受け、大成することができなかった)、ゲリー・シェフィールド(今オフ、ヤンキースからタイガースに移籍。リトルリーグ時代にバットを持って自軍監督を追いかけ回したエピソードに始まって、公式記録員のエラーの判定に怒って「エラーとはこうするんだ」と故意に暴投した事件、拳銃発砲事件、…etcと、無数のトラブルを引き起こしてきた。前出グッデンとは叔父・甥の間柄)、カール・エベレット(やはり気性が荒いことで知られ、家庭内暴力で逮捕されたり、審判に対する頭突き事件を起こしたりした。昨季マリナーズから解雇される直前にはマイク・ハーグローブ監督との怒鳴り合い事件を演じた)等が名を連ねている。

 一方、今季のデビルレイズは、昨季、マイナーリーグで「見送り三振」の判定に怒って審判にバットを投げつけ、出場停止50試合の処分を受けたデルモン・ヤング(21歳)、酔っ払い運転で逮捕されたB・J・アプトン(22歳)も擁し、トラブルメーカーとしての素質に恵まれた選手はデュークだけではない。

 錚々たるチームメートに囲まれることになった岩村が、「朱に染まって赤くなる」ことがないよう、祈るばかりだ。

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