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サバシア&ラミレス獲得?ヤンキース大補強宣言。 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2008/12/04 00:00

サバシア&ラミレス獲得?ヤンキース大補強宣言。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 王者復権へ向けて、ストーブリーグにおけるヤンキースの動きが活発化している。アメリカは現在、サブプライム問題に端を発した深刻な金融危機が長期化しているが、そんな国情はどこ吹く風。共同オーナーのハル・スタインブレナーが「チャンピオンになるために最善の方法をとる。そのために大金が必要であればそれも辞さない、これが我々のチーム哲学だ」と高らかに宣言。1995年以来続いていたプレーオフ進出が途絶えた今オフ、資金力を背景になりふり構わぬ補強をする意向なのだ。

 FA交渉がオープンになった11月14日、まずは手始めに今オフFA投手の最大の目玉である、左腕CC・サバシア投手(ブリュワーズ)にオファーを出した。前日にジラルディ監督が「先発ローテの補強が最優先」と語ったとおり電光石火の早業だった。提示額は投手では史上最高となる6年総額1億4000万ドルにのぼる模様。これにはさすがにブリュワーズのダグ・メルビンGMが「(ヤンキースは)相場を度外視した値段を選手につける」と痛烈に批判したが、それは金銭面では応戦できないことの裏返しでもある。

 さらにはFAのもう一つの目玉、マニー・ラミレス(ドジャース)獲得に乗り出す可能性も出てきた。現時点で表立った動きはないが、AP通信によると共同オーナーのハンク・スタインブレナーが「彼のような選手が好み。歴史上で最も偉大な打者の一人だ」と称賛しており、首脳陣が補強ポイントに掲げる主力打者としても適材。ドジャースも一度提示した2年4500万ドルというオファーを撤回し再交渉する構えだが、ラミレス自身が「どのチームが最高額を付けるのか見てみたい」と“札束攻勢”を歓迎。実はニューヨークは子供のころドミニカから移住してきた場所でもあり、ヤンキースファンでもあった彼が電撃移籍する条件は揃っている。

 今季ともに移籍先をプレーオフに導いた立役者、サバシアとラミレスの両獲りとなれば著しい戦力アップになるヤンキース。A・J・バーネット(ブルージェイズ)やデレク・ロー(ドジャース)の両先発にも食指を動かしていると見られ、来季の球界勢力図のキャスティングボートを同球団が握っているのは間違いなさそうだ。

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