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劉翔、北京でも金で年収24億円はいくらに? 

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藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2008/05/29 00:00

 8月に北京五輪を控えた中国で、今一番注目されている選手は陸上男子110m障害の劉翔だ。NBAの姚明などの人気ももちろん高いが、国民的英雄となると劉翔をおいて他にはいない。'04年のアテネ五輪で12秒91の世界タイ(当時)をマークして金メダルを獲得。中国の陸上男子としては史上初の金メダルに、13億国民が沸き返ったのはまだ記憶に新しい。真面目な性格の劉翔はその後も精進を続け、今季初戦となった5月10日の国際グランプリ大阪大会でも「雨の日はケガをしないことが重要」と安全運転に徹しながら圧勝。あらためて北京で最も金メダルに近い位置にいることを証明した。

 日本ではあまり知られていないが、これまで五輪で中国選手団の旗手を務めたのはすべて男子バスケットボールの選手だ。特別な規定があるわけではないが、 '84年のロサンゼルス五輪で中国が五輪に復帰した際、旗手を務めたのが男子バスケットボールの選手だったこともあり、旗手=バスケットボール選手は不文律化していた。しかし、今回は違う。本命の姚明が故障で北京出場が危ぶまれていることもあり、ここへ来て劉翔が第一候補にあげられているという。男子バスケットボールがせいぜいベスト8止まりと見られているのに対し、劉翔は転倒でもしない限り、金メダルの可能性は極めて高い。もし劉翔が開閉会式で中国の顔となる旗手を務め、レースでも金メダルを獲得すれば、収入の面でも姚明を抜くのは確実だ。中国のあるビジネス誌によると、姚明の昨年の収入は3.8億元(約55億8000万円)で、劉翔は1.63億元(約24億円)とされている。しかし、「清純なイメージ」で好感度No.1の劉翔が金メダルを獲れば、スポンサー契約やCM出演などが殺到し、収入は一気に逆転すると見られている。

 もちろん、裕福になっても驕ったところはなく、慈善事業にも積極的に参加している。それが劉翔の人気の秘密でもある。北京五輪での「プレッシャーは大きい」と重圧を認めながらも「私にはそれに対抗するだけの集中力がある。うまく対処できると思う」と自信は揺るぎない。劉翔が公約通りに金メダルを獲った時、いったい北京市内はどんな大騒ぎになるのだろうか。

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