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【動画】「実業団ではメンタルが…」森井勇磨はなぜ“市民ランナー”なのにボストンで「サブ10&入賞」できたのか《覚悟の“留年”で箱根駅伝も経験》

2024/05/02
4月ボストンマラソンで大迫傑らに競り勝ち、8位入賞を果たした森井勇磨

「いまはケガをされていますけど、万全の状態の川内優輝さんと同じレースを走って勝ちたいですね」

 いま一番意識する選手について森井勇磨(33)に聞くと、返ってきたのが市民ランナー出身、現在はプロランナーとして活躍する川内優輝の名前だった。

 4月15日のボストンマラソン、森井はその走りで陸上競技、マラソンのファンに衝撃を与えた。スタートから下り坂を利用して飛び出すと、黄緑色のNIKEのキャップを被って先頭を独走。その後は集団に追い付かれるも、大迫傑らと並走しながら中盤を走り切ると、残り10㎞からじわじわと順位を上げ、自己ベストを大幅に更新する2時間9分59秒で8位入賞。大迫らに競り勝ち、シックス・メジャーズのレースで見事日本人1位でゴールしたのだ。

「ものすごい反響でした。ゴールして15分後くらいにX(旧Twitter)を開いたら、すごい数のメッセージやリプライが来ていて、ラインもすごいことに。それで自分のやったことが凄かったんだな、と実感できました。面白かったのが、最初の1㎞を下りということもあって2分34秒で入っていたので、みんなが『森井さん潰れるやろな』と予想していたこと(笑)」

 森井は山梨学院大学出身。箱根駅伝は4年目まで走るチャンスがなかったため、留年を決意。そして5年目で10区を区間1位相当で走っている(往路でオムワンバ選手が棄権したため参考記録扱い)。その後、実業団のSGホールディングス、ひらまつ病院を経て、2022年からは市民ランナーとして各地のマラソン大会で優勝を果たしている。

 現在は週5日、京都の西京極競技場で仕事をしながら練習する日々。「いつか川内選手みたいに企業と契約したいという気持ちはありますか?」と問うと、ちょっと恥ずかしそうにしながら「はい!」という力強い答えが返ってきた。

 その森井に「ボストンマラソンで大迫選手に勝ったと思った瞬間」、「実業団を辞めてからなぜ結果を出せるようになったのか」などをたっぷり60分以上インタビュー。特に後者については「メンタル」というキーワードをベースに、箱根駅伝や実業団の在り方を考える上で多くの示唆に富む言葉が聴けた。

 ほかにも

●今回のボストンの記録を「東京マラソンなら更新できそう」と考える理由
●箱根駅伝のために「留年」して決まった進路
●山梨学院大学の後輩・井上大仁らから受けた影響
●「実業団出身者は市民ランナーではない」批判に思うこと
●ロス五輪を目指す気持ちはあるのか?

などについても聞いている。

 京都から彗星のごとく登場した、新しい市民ランナーの星・森井勇磨。その考え方や練習方法については、記録を狙う市民ランナーも参考になり、また実業団と駅伝の関係について考える一助になるはずだ。

 

◆動画概要
 出演: 森井勇磨
 聞き手:涌井健策(NumberPREMIER)、別府響(NumberWeb)
 収録日:2024年4月19日

 ※視聴するには、「NumberPREMIER」会員になる必要があります。配信画面はこの下に表示されます。

◆出演者プロフィール

森井勇磨Yuma Morii

1990年生まれ。京都・山城高、山梨学院大学出身。大学5年時に箱根駅伝10区で参考記録ながら区間5位相当で快走。実業団SGホールディングス、ひらまつ病院を経て、2022年春から京都陸協所属の市民ランナーに。福知山マラソン、京都マラソン優勝。2024年ボストンでPBを4分以上更新する2時間9分59秒で8位入賞、世間を驚かせた。

 

《配信画面は以下に表示されます》

 

 

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photograph by Yuma Morii

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