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【MVPトリオ結成】「翔平はひ孫に話すような選手」フレディ・フリーマンとムーキー・ベッツが持つ“包容力”に迫る<大谷翔平とドジャース最強打線を>

2024/04/18
ベッツ(左)とフリーマン。それぞれ1番、3番を主に担う
2番・大谷翔平の前後を打つのは共にMVP、そして世界一の経験を持つ2人。パワーとスピードを併せ持つ彼らの破壊力は計り知れない。最強の上位打線が今季、どれだけの得点を叩き出すか。(原題:[MVPトリオ結成]ベッツ/フリーマン「スーパースターがもたらす相乗効果」)

「春季キャンプ開始の時点で、彼らは最もスイングが整っていない選手だった。それが今では二人とも絶好調だ。優れた選手たちとはそういうものなのだろう」

 今季開幕直後、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は目を細めてそう述べていたが、実際にMLBでもベテランのスーパースターというのはそうやってしっかり仕上げてくるものだ。“彼ら”とはムーキー・ベッツとフレディ・フリーマン。2024年のドジャース打線で大谷翔平の前後を打つ二人は、実際に4月8日の時点でベッツが打率.375、5本塁打、フリーマンも打率.348、1本塁打とそれぞれ好スタートを切っている。ともにMVPとワールドシリーズ優勝経験を持つ球界の重鎮スターは、大谷、山本由伸にとって頼もしいチームメイトであり続けるはずである。

メジャーリーグの歴史に残るオールラウンダーであるベッツ。

「野球選手として必要なすべてを持っている」

 レッドソックスでブレイクしかけていた'15年頃、“ビッグパピ”ことデビッド・オルティスがベッツをそう評していたのが思い出される。これまで数多くの好選手を見てきたビッグパピの言葉は間違いではなかった。時は流れ、現在まで、ベッツはMVP、首位打者1度、オールスター7度、外野手としてゴールドグラブ賞6度といった輝かしい経歴を積み重ねてきた。

「ベッツ選手はすごいなと。ライトを守ったり、セカンドを守ったり、ショートを守ったり。高いレベルでオールラウンドにこなせる選手はいない。見ててすごい」

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photograph by Yukihito Taguchi

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