プロ野球PRESSBACK NUMBER
〈新人王〉ロッテ西川史礁「本当に濃すぎた」激動の1年を支えた“思考”と“結婚”「もっと上に行きたい」阪神・森下翔太に学んだ一流の極意とは…
posted2025/11/27 06:03
激戦を制してパ・リーグの新人王に輝いたロッテ・西川
text by

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
JIJI PRESS
濃いルーキーイヤーが幕を閉じようとしている。マリーンズ・西川史礁外野手がパ・リーグの新人王を受賞したことが11月26日、発表となった。挫折も味わった一年は、最後に笑顔の締めくくりとなった。
開幕スタメンから始まった激動の1年
3月28日のホークスとのシーズンオープニングゲーム(みずほPayPayドーム)では球団の大卒新人としては28年ぶりとなる開幕スタメン出場を勝ち取った。「1番・レフト」で先発し、プロ初ヒットは勝ち越し打に。いきなりヒーローインタビューに呼び込まれた。
開幕から5試合連続安打。順風満帆なスタートを切ったように見えたが、その後は19打席連続無安打と苦しんだ。相手から厳しいマークを受け、打率は一時.132まで低迷した。2度の二軍落ちを経験。「正直、野球が嫌になった時期があった」と22歳は我慢の日々を余儀なくされた。
ADVERTISEMENT
しかし、そこからが西川が真骨頂だった。サブロー監督(当時は二軍監督)の指導のもと、バットを徹底的に振り込むことで這い上がった。リーグトップの二塁打27本を記録し、規定打席に到達。オフには侍ジャパンメンバーに選ばれ、プライベートでは結婚を発表するなど公私ともに充実した時間を過ごしている。

