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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
《日本シリーズ戦力比較》サトテルでも村上頌樹でもなく…阪神最大の強みは「0.00」、モイネロが第3戦濃厚ソフトバンクはどうする?
posted2025/10/25 06:01
阪神とソフトバンクが激突する2025年の日本シリーズ。両軍の戦力を分析すると?
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Sankei Shimbun
阪神が独走Vも…勝率はソフトバンクが上だった
阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークス、日本シリーズを戦う2チームの今季レギュラーシーズンの各種成績から、戦力を比較していこう。まずはチーム成績(カッコ内はリーグ順位)。RF=レンジファクター(守備の評価指標)。
【阪神 85勝54敗4分 率.612】
打率.245(4) 本塁打93(3) 打点460(2)
盗塁100(1) OPS.667(3)
防御率2.21(1) 奪三振率7.01(4)
SO/BB3.36(1) セーブ42(3T) ホールド162(2)
先発防御率2.35(1) 救援防御率1.96(1)
守備率.989(1) 失策数57(6) RF37.47(3)
【ソフトバンク 87勝52敗4分 率.626】
打率.257(1) 本塁打101(2) 打点533(1)
盗塁98(2) OPS.694(1)
防御率2.39(1) 奪三振率7.91(1)
SO/BB3.36(2) セーブ44(1) ホールド98(6)
先発防御率2.37(1) 救援防御率2.42(1)
守備率.985(6) 失策数77(1) RF36.25(5)
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阪神は圧勝で、史上最速の9月7日にセ・リーグ優勝を決定。ソフトバンクは9月27日だったから、阪神の方が成績がよさそうだが、実際はソフトバンクの方が勝率は上。交流戦でパが63勝43敗2分と大勝ちしたことが大きいが、チーム力は互角と見るべきだろう。
阪神の驚異的な「救援防御率1.96」
打線は、阪神は機動力はトップだったが、打撃力は中の上。これに対してソフトバンクは打率、打点、OPSで1位と圧倒していた。
しかし投手陣は、阪神が防御率1位、投手の安定性を示すSO/BBも1位、とりわけすごいのは救援防御率が驚異的な1.96と2点台を割っていることだ。リードして中継ぎにつなぐ「勝利の方程式」ができていた。これに対してソフトバンクも防御率などで1位だが、救援投手は阪神ほど優秀ではない。

