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「中日は去年よりずっと強い」ドラゴンズOBが苦言も…井上一樹監督、何が足りない?「エース投手のコントロールが悪い」「藤浪晋太郎に右打者を並べていれば…」
posted2025/09/24 11:06
就任1年目の中日・井上一樹監督
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph by
JIJI PRESS
セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出は阪神、DeNA、巨人に決まった。一方で、9月までCS圏内の3位に滑り込む可能性を残していた中日ドラゴンズ。中日OBの武田一浩氏には「善戦した」と映っていた。
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「去年よりずっと強い」
「3連戦の頭を取り、3ゲーム差となった9月6日の巨人戦で、1点リードで迎えた9回、守護神の松山晋也が打たれて逆転負けしたのが本当に痛かった。松山は40セーブという大台目前でのセーブ失敗。あれを取っていれば2ゲーム差でしょ。3タテに成功したら1ゲーム差だったわけだから、久しぶりのCS進出への大きな分水嶺になってしまった」
巨人戦でのつまずきの影響で失速。残念ながら2020年以来のCS進出の望みは絶たれてしまったドラゴンズだが、武田氏は「去年よりずっと強い」と評価する。
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「井上一樹監督がムードメーカーであり、選手との距離感の良さを持っている。あの明るさがチームを変えてきたよね。今年獲得した左のボスラーは、春先からいまいちで心配しましたが、結果として本塁打13本。とにかく大砲不在で得点力不足が叫ばれてきた打線のなかで、厚みを加える存在になってくれました」
そんなボスラーだが、武田氏は、松中信彦打撃統括コーチからこんなことを聞いていたという。
「キャンプのときから、松中は『ボスラーは低めのフォークとヒザ下のスライダーを我慢すれば打てる』と言っていたけど、最近はそれができている。ようやくエンジンがかかったようだけど、小柄な選手でかき回す印象のあるドラゴンズ打線のなかで、間違いなく大砲として機能しているよ」
「高橋宏斗はコントロールが悪すぎる」
しかし、勝ち頭で貯金をつくるべきエースの高橋宏斗については7勝10敗(3完投)と負け越し。今年は期待通りの活躍ができていない。
