酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
田中将大が200勝王手…昭和生まれプロ野球27人の成績「石川雅規45歳“じつは投手最長”達成」「田中、坂本勇人と同世代の左腕エースが復活」
posted2025/08/26 11:05
日米199勝目を挙げた田中将大。昭和生まれのプロ野球選手27人の成績はどうなっている?
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
JIJI PRESS
今年は昭和100年、プロ野球は昭和11年、長嶋茂雄が生まれた年に始まったから今年で89年、そして昭和が終わり平成が始まって36年が経った。まさに「昭和は遠くなりにけり」ではあるが、昭和生まれの現役プロ野球選手の現状について考えよう。
石川45歳が達成した“投手最長記録”とは
〈2020年以降の昭和生まれ(1989年1月7日以前生まれ)野球選手の推移〉
2020年:昭和生まれ145人/選手数941人(15.4%)
2021年:昭和生まれ108人/選手数951人(11.4%)
2022年:昭和生まれ72人/選手数989人(7.3%)
2023年:昭和生まれ45人/選手数1015人(4.4%)
2024年:昭和生まれ35人/選手数1035人(3.4%)
2025年:昭和生まれ27人/選手数1066人(2.5%)
当たり前の話だが――昭和生まれの選手は着実に減っている。2022年限りで中日の福留孝介(1977.4.26生まれ、以下すべて同じ)、オリックスの能見篤史(1979.5.28)が引退し、70年代生まれがいなくなった。
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では、今も現役の「昭和生まれ選手」の現状を見ていこう。
昭和54年度生まれ 1人 今年45歳
石川雅規(ヤ=1980.1.22生)
7登2勝4敗0S 0H 27.1回 率8.23
松坂世代よりも1学年上。早生まれで今年45歳の石川は通算188勝、200勝を目指すがかなり厳しい。なお石川は新人から24年連続安打を放っており、これは投手最長。石川は、阪神の藤川球児監督(1980.7.21生)、オリックスの岸田護監督(1981.5.10生)よりも年長だ。1年下の松坂世代も、2年下もすべて引退している。
昭和58年度生まれ 3人 今年42歳
中村剛也(西=1983.8.15生)
44試96打23安3本10点0盗 率.240
栗山巧(西=1983.9.3生)
11試23打2安0本0点0盗 率.087
平野佳寿(オ=1984.3.8生)
3登0勝1敗1S0H 2.1回 率15.43
中村、栗山の西武同期コンビは、スタメンで見ることはめっきり少なくなった。オリックスの絶対的な守護神だった平野は4月9日のソフトバンク戦で救援失敗してから一軍で投げていない。
40歳になっても宮西の好リリーフぶりがスゴい
つづいて昭和58~59年度生まれを見ていく。

