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「2度目のチャンスでダメなら、次は難しい」DeNA21年ドラ1小園健太“背水”のプロ初勝利翌日に激白!「(松尾)汐恩を信じて、死ぬ気で投げました」
posted2025/07/14 11:03
4年前のドラフト1位、背番号18という期待に応えるため、まず第一歩を踏み出した小園。プロ初勝利の翌日にインタビューに応じてくれた
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
NumberWeb
2021年のドラフト1位。三浦大輔監督の背番号18の継承。プロ入りから大きな期待を背負いながらも、一軍未勝利だった小園健太。しかし7月3日、ついに今季初先発、プロ初勝利を果たす。登板翌日、小園が心境を聞かせてくれた。〈NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む〉
まさに背水の陣だった。横浜DeNAベイスターズの小園健太は、プロになって2度目の一軍マウンドへある覚悟を持って上がった。
「もし結果を出せなかったら、自分としては(今後)、だいぶ難しくなるだろうなと思っていました。チャンスをもらって2度目も同じような状態であれば、次のチャンスを掴むまでさらに時間がかかる可能性があったので、本当、死ぬ気で投げました」
決して大げさではない口調と表情で、小園は言った。
チャンスを掴めなかった昨年
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プロ3年目の昨シーズン、小園は4月10日の中日戦(横浜スタジアム)で、先発としてプロ初登板を果たしたが、2回2/3を5失点と打ち込まれ敗戦投手となった。その後は脇腹を痛めるなどコンディション不良もあり、チャンスを掴めないままシーズンを終えている。
そして今シーズン、小園はファームで目覚ましいピッチングを見せる。オフにパーソナルトレーニングで徹底的に鍛え抜いたフィジカルとボディバランス、そして新たに習得したスプリットチェンジとツーシームという落ち球を武器に奪三振能力を高め、イースタン・リーグでは12試合に登板し、6勝2敗、防御率1.67というリーグトップの成績を挙げると、ついに7月3日の中日戦(横浜スタジアム)で、2度目のチャンスを掴んだ。
ファームでの小園の快投を目にし、いつ一軍で投げるのか楽しみにしていたが、本人にしてみれば、思ったよりも早いチャンス到来だったという。

