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ロッテの“10代バッテリー”寺地隆成&木村優人…40年ぶり快挙を生んだ「いつも一緒」19歳の日常「あいつは陽キャラ」「ワサビに最近ハマって…」
posted2025/05/26 11:00
寺地と木村の「十代バッテリー」二人の絆は深い
text by

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
Chiba Lotte Marines
マリーンズで2人の19歳が今、一軍の舞台でまばゆい光を放っている。木村優人投手と寺地隆成捕手だ。2人とも2005年、マリーンズが日本一になった年に生まれた。木村は6月1日、寺地は8月19日に20歳になる。
40年ぶりの快挙だった「初セーブ」
若きバッテリーの活躍が話題となったゲームがある。5月15日、東京ドームでのイーグルス戦だ。5連敗中だったチームは中盤まで5点リードで試合を優位に進めていたが、2点を返されるなど苦しい展開に持ち込まれ9回を迎えた。リードは3点。この緊迫した場面でマウンドに送り出されたのが木村だった。
マスクを被るのは寺地。セーブシチュエーションは初めて。重圧のかかる状況でピンチは作ったものの見事に切り抜けた。木村はこれがプロ初セーブだった。10代でセーブを記録したのはNPBでは2019年の平良海馬(ライオンズ)以来。球団では1990年の前田幸長以来、実に35年ぶりのことだった。そして10代バッテリーでセーブを挙げたのは実にプロ野球2例目。1985年5月17日の渡辺久信、仲田秀司(ライオンズ)以来、40年ぶりの快挙となった。
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もちろん当人たちはそんな記録があることを、まったく知らなかった。報道を見て知った。寺地は「そうらしいですね。でもアイツとそういうことが出来て本当に良かったです。ランナーを出しましたけど、しっかりと抑えてくれた。強い球を投げてくれた」と満面の笑みをみせた。木村も「特別な想いがします」と感慨深げだった。

