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チームメートを“ドン引き”させた大谷翔平の“衝撃弾”にも匹敵…中日の「新4番」細川成也が密かに叩き出していた「驚異的な数値」とは
posted2024/05/16 11:00
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
JIJI PRESS
中日ドラゴンズの4番打者は、細川成也である。開幕当初は中田翔をプロテクトする5番を任され、休養日に4番を打つ代役だったが、5月6日の巨人戦(バンテリンドーム)から4番・細川、5番・中田という並びが続いている。
「細川は昨年より成長しているので。もちろんその陰には中田の存在があるので、細川の後ろに中田が控えているのはこちらとしても心強いですね」
「トラウタニ」のように…
立浪和義監督は、打順組み替えの理由をこう説明している。昨シーズンまでのエンゼルスの「トラウタニ」のように強打者を並べることで、前の打者が四球で勝負を避けられることも想定し、後ろの打者が補完するのは極めてオーソドックスな編成法だ。制約が少なくのびのびと打てるのが前、より重圧がかかるのが後ろ。したがって、経験値の高い方に後ろを任せる方が無難ではある。
結論から言えば、細川の「成長」は著しく、4番を打つのにふさわしい数字を残している。8本塁打は村上宗隆(ヤクルト)に次ぐリーグ2位タイ。23打点はホセ・オスナ(ヤクルト)と3差で、ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)と並ぶ2位。打率.304はサンタナに次ぐ2位(すべて5月15日試合終了時点)。まだシーズンは4分の1消化しただけなので気が早いのだが、いずれの部門もタイトル争いに名を連ねている。