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落合博満の中日“じつは今より打てないチーム”で優勝…立浪和義に森繁和が語る「あの“米騒動”への本音」「キーマンは中田翔か龍空か」

posted2024/01/12 11:02

 
落合博満の中日“じつは今より打てないチーム”で優勝…立浪和義に森繁和が語る「あの“米騒動”への本音」「キーマンは中田翔か龍空か」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2016年から2年間、中日を率いた森繁和

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柳川悠二

柳川悠二Yuji Yanagawa

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Takuya Sugiyama

 2年連続最下位から勝負の3年目を迎える中日・立浪和義監督。どうすれば逆風を追い風に変えられるのか――PL学園時代のエピソードやプロ野球関係者の証言、監督2年間の検証を通して、2024年シーズンの光明を見出してゆく。〈#6「森繁和の提言」/全8回の6回目〉

 中日の監督経験者である森繁和に、立浪和義政権2シーズンの是非を問うたのは11月下旬のことだった。その時期にはまだキューバ人選手ふたりを育成契約で獲得しただけで、来季の外国人選手の陣容は決まっていなかった。森は言った。

中田翔が加入…布陣どうなる?

「決められるわけないじゃん。もし中田翔が中日に来るなら、一塁をビシエドと争うことになる。そこが決まらないと獲得したい外国人選手のポジションが決まらないんだから(その後、中田の入団が決定)。ファーストの守備の上手い中田が入団するなら、外野手を獲るのかね? 外野といっても、岡林がいて、細川がいて、大島(洋平)もなかなか外せないだろう。ショートも昨季終盤はオルランド・カリステが守っていた。セカンドは龍空をはじめとする若手選手のためにも空けておきたい。となると、新しい助っ人が守る場所がない。だからといって、『外国人はいらない』とはならないよな」

 となると三塁ぐらいしかポジションがない。

「本職の石川昂弥がフルイニング出場できれば打線の核になるだろうが、どうしてもケガの不安がつきまとう。もし石川が外れるようなことがあれば、代わりに高橋周平がサードを守ればいい。やはり、外野手の外国人が適任だろう」

期待する「和製大砲」石川昂弥の覚醒

 中日は昨年の12月22日に、アレックス・ディッカーソンの獲得を発表した。ポジションは外野で、メジャー通算40本塁打を記録している。2019年にはカブス時代のダルビッシュ有からホームランを放ったという逸話の持ち主でもある。

 2023年のシーズン中に、立浪がPL学園の先輩である清原和博氏を打撃コーチとして招く構想があると報道された。実際、立浪も熱望していた模様だが、契約最終年となる2024年シーズンに清原氏をコーチングスタッフに加えることはかなわなかった。立浪にすれば、清原のような和製大砲を育成したいという思いが強いのだろう。その候補としては石川の名が真っ先に浮かぶ。

「もちろん石川には期待したいが、ケガの不安はつきまとうし、せいぜい20本打てば御の字だろう(2023年シーズンは13本)。もちろん、右の大砲と呼べるぐらいにまで育ってくれるといいが……」

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