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「来年はアレではなくアベで」巨人新監督会見で阿部慎之助が「変わる」宣言…原辰徳監督から叱られた日「肩越しに話しかけるな」
posted2023/10/09 17:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
JIJI PRESS
巨人に阿部慎之助新監督が誕生した。
今季の4位が確定した9月30日の試合後に原辰徳監督が山口寿一オーナーに辞意を伝え、その席で次期監督を阿部ヘッドコーチ兼バッテリーコーチの昇格で両者の意見が一致。翌10月1日に山口オーナーが就任を要請した。
「本当に引き受けていいものかと自問自答しました。ヘッドコーチとしてディフェンスコ―チとして、2年連続Bクラスという屈辱を味わい、ファンの皆さんにも残念な思いをさせてしまった。僕も責任を取らなければいけないと思いながら、CS(クライマックスシリーズ)進出がなくなった日から、そういう気持ちだった」
会見で阿部新監督から出たキーワード
逡巡する思いもあった。
それでも同じ日に東京ドームの監督室で原監督から「慎之助で良かった」と直接、バトンを渡したいという思いを伝えられて、受諾を即答した。
10月6日に行われた新監督の就任会見。その席で阿部新監督は「強い巨人、愛される巨人を必ず作って、ファンの皆さん、応援してくださる皆様に良い報告ができることを約束したい」と3年連続でペナントから見放されている巨人再生への決意を語った。
そしてこの会見でキーワードだったと思うのが、阿部新監督自身から出た「変わる」という言葉だった。
巨人の現状について阿部新監督はこう語る。
「若い選手も多いですし、優勝経験のない選手も多数います。そういう選手たちに勝つ喜び、優勝する喜び、全てを感じてもらいたいと思っています」
二軍監督時代には「パワハラ」と揶揄する声も…
そのために何が必要なのか?