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〈未来の守護神〉ロッテ・横山陸人22歳「着実な成長」を支えた吉井監督の“親心”「みんな佐々木朗希を見ていた」初ブルペンから始まった「5年計画」の未来図

posted2023/08/14 11:00

 
〈未来の守護神〉ロッテ・横山陸人22歳「着実な成長」を支えた吉井監督の“親心”「みんな佐々木朗希を見ていた」初ブルペンから始まった「5年計画」の未来図<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

サイドハンドから150kmを超える速球を投じる横山

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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 2020年2月13日午前10時。石垣島で行われていたマリーンズ春季キャンプは異様な熱気に包まれていた。ブルペンには100人近いメディアが殺到。視線の先で令和の怪物と呼ばれるルーキー・佐々木朗希投手がプロ入り後、初めてのブルペン投球を開始しようとしていた。

 一挙手一投足を見逃すまいと無数のレンズが背番号「17」の姿を追いかける。その奥でもう一人、プロ入り初ブルペンに臨んだ若者がいた。横山陸人投手。佐々木朗希投手と同じく高校からプロ入りしたルーキーだった。

「みんな、朗希を見ていた。誰もボクのピッチングは見ていない。悔しいというより気楽でした。暴投をしたって、気づかれないぐらいだったので思いっきり、気楽に投げることが出来ました」

 誰も見ていないプロ入り初ブルペンの心境を横山はそのように振り返った。当時、投手コーチを務めていたのが吉井理人現監督。佐々木朗希の1年目、いきなりの一軍春季キャンプ抜擢を決めた時にペアとして同じ高卒ルーキーの横山を指名し、メンバー入りさせた。

「あの時は申し訳ないけど、朗希のペアとして考えてのキャンプ一軍だった」と指揮官は当時の意図を包み隠すことなく説明した。ただ、初めてキャッチボールを見た時に強い印象を受けたという。

「ビックリした。球が強かった。これは将来的にいいリリーバーになると思った」

【次ページ】 「最後に言わせてください」

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