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「じつは投げにくいフォームで投げている」DeNA新守護神・森原康平が語る、抑えるための”100%の準備”「『楽をして投げるなよ』と言い聞かせています」
posted2023/07/31 11:04
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Sankei Shimbun
「リリーフって、たとえ10試合抑えることができても、1試合打ち込まれたら、やられたことになってしまうんですよ。イメージとしては」
横浜DeNAベイスターズの森原康平は、リリーバーゆえの悲哀を、そう口にした。
過去を振り返らず、常に前を見ています
「ただ僕は、過去を振り返らず、常に前を見ています。とにかく引きずらないこと。正直、野球ではなくても仕事っていうのは、いい場面で任されて、成功しても失敗をしても、経験値としてプラスになると思うんです。もちろんチームとして負けてしまえば責任は感じますけど、どんな状況であっても個人的にはプラスしかないと思っているんですよ」
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自他ともに認めるポジティブ思考。どこか飄々としつつも、人間的に“芯”を感じさせる、その口ぶり。東北楽天ゴールデンイーグルス時代にも一緒にプレーした藤田一也は、森原について「自分の意見をしっかりと持っている選手で、コミュニケーション能力が高く、そしてマジメ。だからベイスターズに来るときは何の心配もしなかったですね」と、評している。
トレードから1年、今の一番の励みは?
昨年7月28日に伊藤裕季也とのトレードが発表され、楽天からDeNAへ。あれから丸1年が経過した。
「ベイスターズに来るまで、どんな感じのチームなのかわからなかったんですけど、実際入ってみると、すごくやりやすいし、自分のパフォーマンスを出すことのできる環境だと感じています。ブルペンは、ひとつ年下のヤス(山﨑康晃)が引っ張ってくれていて、いい雰囲気ですし、だからこそ僕は自分の仕事に集中できていますね」
そう言うと、森原は少しだけ目に光を宿してつづけた。