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プロ野球PRESSBACK NUMBER
投壊、96敗、バッシング…「あの経験があったから」ヤクルト・中村悠平の闘争心の源 古田敦也&嶋基宏と取り組む最強の「フレーミング術」も明かした
posted2023/02/15 11:02
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Nanae Suzuki
3月開幕のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で14年ぶりの世界一を目指す「侍ジャパン」。最強チームの“扇の要”として活躍が期待される中村悠平捕手のNumberWebインタビュー後編は、ヤクルト連覇を率いた司令塔の成長の陰にあった挫折秘話、今シーズン密かに取り組む挑戦について聞いた。〈全2回の2回目/#1へ〉
「史上最強」の呼び声が高い今大会の侍ジャパン。投手陣は大谷翔平、ダルビッシュ有という豪華なメジャー右腕が参加し、山本由伸、佐々木朗希ら若きスター投手も顔を揃える。その女房役を担う中村は、大舞台に向け今から気持ちを昂らせている。
「やっぱり一番楽しみなのは、ダルビッシュさん、大谷という現役メジャーリーガーの球を受けることです。(大谷とは)2015年のプレミア12でチームメートだったんですが、練習中も含めて投球を受けることはなかったんです。トラウトを打席に迎えてピッチャー大谷、というシチュエーションなんて想像すると本当にワクワクしますよね! 対戦相手の各国メンバーも素晴らしすぎるので、僕も一人のメジャーリーグファンとして、そういう選手たちと同じフィールドで試合ができるだけでも嬉しい。と同時に、そんな素晴らしいピッチャーをリードして打たれたらどうしよう、とかちょっと……どころじゃなく、結構なプレッシャーも感じますけどね。でも、それも自分にとっての財産になると思っています」
中村自身、普段からメジャーリーグファンとして中継を楽しんでいる。好きなキャッチャーは、アメリカ代表のJ・T・リアルミュート(フィリーズ)や、プエルトリコ代表入りが報じられたクリスチャン・バスケス(ツインズ)で、いずれも決勝ラウンドで対戦する可能性がある。