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「村上宗隆スゴすぎで“村神様依存度”はアップ」「“勝利の方程式と適材適所”な高津采配」ヤクルト連覇要因を昨季成績と比較 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2022/09/27 11:03

「村上宗隆スゴすぎで“村神様依存度”はアップ」「“勝利の方程式と適材適所”な高津采配」ヤクルト連覇要因を昨季成績と比較<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

球団としては野村克也監督体制以来となるセ連覇。高津臣吾監督率いるスワローズはまさに黄金期を迎えている

<2021年>
・先発
石川雅規16先4勝5敗1完0封80回 率3.04 PR4.81
奥川恭伸18先9勝4敗0完0封105回 率3.26 PR3.94
サイスニード13先6勝2敗0完0封68.2回 率3.41 PR1.43
高梨裕稔12先4勝1敗0完0封62回 率3.63 PR-0.22
スアレス13先4勝3敗0完0封64.1回 率3.92 PR-2.30
田口麗斗17先4勝8敗0完0封87.2回 率4.11 PR-4.96
小川泰弘22先9勝5敗2完1封125.1回 率4.09 PR-7.73

・救援
清水昇72登3勝6敗1S50H67.2回 率2.39 PR9.08
マクガフ66登3勝2敗31S14H64.1回 率2.52 PR7.71
今野龍太64登7勝1敗0S28H62回 率2.76 PR5.77
大西広樹33登3勝0敗0S7H38.1回 率2.82 PR3.31
石山泰稚58登0勝5敗10S9H55回 率3.60 PR-0.01
大下佑馬30登1勝0敗0S1H38.2回 率3.72 PR-0.52
坂本光士郎36登1勝2敗0S7H33.1回 率4.05 PR-1.67

<2022年>
・先発
小川泰弘24先8勝8敗1完1封150.1回 率2.75 PR10.61
高橋奎二17先8勝2敗2完1封102.2回 率2.63 PR8.61
サイスニード22先9勝6敗0完0封125.1回 率3.66 PR-3.83
石川雅規15先6勝4敗0完0封80回 率4.28 PR-7.96
高梨裕稔18先7勝8敗1完1封95.2回 率4.14 PR-8.02
原樹理20先7勝7敗0完0封102回 率4.94 PR-17.62

・救援
清水昇46登5勝3敗0S25H42.2回 率1.05 PR11.07
田口麗斗43登1勝1敗2S18H34回 率1.32 PR7.80
マクガフ53登2勝2敗37S4H51.2回 率2.09 PR7.43
石山泰稚35登2勝0敗0S14H33.2回 率1.87 PR5.67
木澤尚文54登8勝3敗0S8H68.1回 率3.03 PR2.70
コール34登2勝0敗0S6H36回 率2.75 PR2.54
梅野雄吾40登4勝3敗0S16H38回 率3.08 PR1.29
今野龍太49登1勝2敗1S16H44.2回 率3.63 PR-1.22
大西広樹41登3勝1敗0S3H55.1回 率3.74 PR-2.18

「勝利の方程式」と「適材適所の起用」をした高津監督

 本塁打が出やすい神宮球場を本拠とするヤクルトは〈打のチーム〉で、投手力には大きな期待ができなかった。そんな中で高津臣吾監督は救援投手を活かすことで粘りのある投手陣を作った。

 2021年は後半から新鋭の奥川がエース格として台頭したが、PRチーム1位はセットアッパーの清水、2位はクローザーのマクガフ、3位もセットアッパーの今野だった。この「勝利の方程式」が、ヤクルト投手陣の「主力」だったのだ。

 2022年は小川が規定投球回数に到達、エースとしての面目を保ったが、PRは今年も救援の清水が1位だった。

 また前年途中から救援に回った田口が左のワンポイントとして抜群の働きを見せた。

 清水とともにマクガフも前年に引き続いての活躍だったが、今季は両投手ともに登板数が減り、代わって30試合以上登板した救援投手が増えている。昨年は9回引き分けだったが、今季は延長12回引き分けとなり、救援投手の出番が増えた。

【次ページ】 貢献度は圧倒的に村上、投手で称えたいのは…

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東京ヤクルトスワローズ
村上宗隆
高津臣吾
清水昇
塩見泰隆
青木宣親
山田哲人
中村悠平
元山飛優
山崎晃大朗
荒木貴裕
渡邉大樹
西浦直亨
川端慎吾
長岡秀樹
濱田太貴
内山壮真
丸山和郁
宮本丈
石川雅規
奥川恭伸
高梨裕稔
田口麗斗
小川泰弘
今野龍太
大西広樹
石山泰稚
大下佑馬
坂本光士郎
高橋奎二
小澤怜史
原樹理
木澤尚文
梅野雄吾

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