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沖縄尚学の先輩・東浜も「完敗」と認める投げ合い…「投手力が課題」の西武に変化をもたらす“サブマリン”與座海人(26)の成長とは?

posted2022/05/31 06:00

 
沖縄尚学の先輩・東浜も「完敗」と認める投げ合い…「投手力が課題」の西武に変化をもたらす“サブマリン”與座海人(26)の成長とは? <Number Web> photograph by KYODO

ルーキー古賀悠斗(左)とのバッテリーで今季3勝目を挙げた西武・與座海人。17日には、地元・沖縄での登板でも好投をみせた

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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 埼玉西武ライオンズのプロ5年目・與座海人投手(26歳)は、5月25日の中日ドラゴンズ戦で先発し、6イニング1失点の好投をみせて自己最多のシーズン3勝目を挙げた。チーム内ではエース・高橋光成の4勝に次ぐ勝利数。試合後、與座は「状態はあまり良くなかったんですが、試合を作ることができてよかった」と安堵した表情で語った。

 直近の3試合はルーキーである古賀悠斗(22歳)とバッテリーを組み、與座の持ち味であるテンポの良い投球を見せている。

「古賀君とはファームでも何度かバッテリーを組んでいて、そのときも自分なりの意見を言ってくれて、イニング間にもいろいろと話し合いながら投げていました。最初、古賀君のほうから『自分はプロ1年目なので、もし投げたいボールがあったら、どんどんサインに首を振ってください』と言ってくれて。最初のころは、少し配球が偏りがちだったり、僕が投げたいボールと違うときに何度か首を振りましたけど、今は2人でうまくバッターの様子を見ながら投げることができていると思います」

スミスのアクシデントを好投でカバー

 今シーズンの與座は3月31日に先発で初登板を果たしたが、5回を持たずに降板し、直後にファームへ降格した。1週間に5戦をこなすスケジュールが続いたこともあり、ファームでの調整を言い渡されたのだ。

「ファームでは中継ぎ要員としてベンチに入っていました。中継ぎといっても、先発が早い回に崩れたときには、そのまま長いイニングを投げられるように調整してきました。一軍の豊田(清)投手コーチ、ファームの西口(文也)監督から、自分が再び一軍に呼ばれるときの可能性を考えたら、中継ぎで長いイニングを投げていた方が、昇格が早まるのではないかと指摘していただいて、そういうイメージで調整をしてきました。結果的に良い準備ができたんだなと思っています」

 首脳陣の見立て通り、新型コロナウイルスに感染した投手と入れ替わりで4月26日に一軍昇格。そして同月28日、先発したバーチ・スミスがアクシデントによって1回1/3でマウンドを降りると、2番手として登板して好投。今シーズン、初勝利を挙げたのである。

【次ページ】 地元沖縄で“憧れの先輩”と投げ合い

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